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石垣島の観光スポットの吹通川のヒルギ群落について!石垣島在住スタッフが徹底解説します!

2020-05-22 12:07

みなさんこんにちは!
石垣島は国内最南端である八重山諸島に属する離島の一つであり、その亜熱帯特有の気候から変わった動植物が多く生息・生育しています。亜熱帯の植物の代表格であるマングローブが群生をなしています。マングローブを形成する植物の主はヒルギ科の植物です。このヒルギの群落は国の天然記念物に指定されています。
本記事では吹通川のヒルギ群落についてご紹介いたします。

 

 

 

 

吹通川のヒルギ群落とは

 

石垣島の観光スポットの吹通川ヒルギ群落

 

石垣島の北部に位置する吹通川の河口付近にはヒルギの群生地があります。吹通橋には駐車場があるため、ドライブがてらヒルギん群生を見に行くことができます。駐車場には川辺へ降りていける階段から進んでいくとすぐヒルギ群落を見ることができます。干潮時には水が引くため、マングローブの根を観察できたり、周辺を歩いてみて回ることができます。干潟にはカニが歩き回ったりやハゼがぴょんぴょんと跳ねまわったりしていました。ここではSUPカヌーによるクルージング体験をする遊びをすることができます。上流へ行くと滝があり、滝つぼで水遊びすることもできます。トレッキングもできます!

 

吹通川のヒルギ群落の行き方

 

石垣島の観光スポットの吹通川ヒルギ群落

 

吹通川は石垣島の北東部に突き出した平久保半島に流れる川です。そのため、県道79号線沿いを北方へ向かい伊土名ビーチの近くにあります。吹通川に架かっている橋の手前右側に吹通橋駐車場という無料の駐車場があります。駐車場からはマングローブ群落へアクセスできます。

 

吹通川のヒルギ群落の詳細情報

 

石垣島の観光スポット吹通川ヒルギ群落

 

吹通川はマーペー伝説でも有名な野底岳を源流とする全長2.2㎞の河川です。島最大の宮良川よりもコンパクトな川のため河口から上流までたどり着くのは簡単です。そんな吹通川の河口付近では淡水と海水が混じり合う汽水域にはヒルギを主とする広大なマングローブが広がっています。マングローブとは熱帯や亜熱帯の河口の湿地帯や沿岸の干潟などの潮の干満の影響を受けやすい潮間帯に自生する植物の総称のことを指します。

 

 

 

石垣島の観光スポットの吹通川ヒルギ群落

 

吹通川のマングローブにはヤエヤマヒルギやオヒルギ、メヒルギなどの国の天然記念物にも指定されているヒルギ科の植物が多くを占めています。このヒルギ群落には野鳥などの動植物生息場所や産卵場所としてとても貴重な場所となっています。川の中にはエビやカニ類、魚類が潮の干満によって海と川とを遊泳します。吹通川の生態系を支える吹通川のマングローブには以下の植物があります。

 

吹通川のマングローブ

ヤエヤマヒギ
ヤエヤマヒルギは石垣島で最も目にされるマングローブの一つです。私たちがイメージするたこ足のような形をした根を持つマングローブがこのヤエヤマヒルギです。この種は汽水を吸い上げ、そのうち潮を葉へと溜め込みます。限界になると葉の色が黄色く変色し、ポトッと川に落ちます。

 

ヒルギダマシ
ヒルギダマシはヤエヤマヒルギのように多くは見られませんが、より海に近い汽水域でぽつりぽつり自生しているを目に受けます。どこか癒される愛らしいビジュアルから観葉植物としての側面も持っています。

 

オヒルギ
オヒルギは根の形がヤエヤマヒルギのようにたこ足上ではなく、干潮時にむき出しになったオヒルギの根は膝のような形をしています。膝のような形をしていることから”膝根”と呼ばれています。

 

メヒルギ
メヒルギはオヒルギよりも根が細く綺麗な花を咲かせることから、オヒルギと対比をさせてメヒルギとなづけられました。メヒルギは寒さに強いため石垣島や西表島などの八重山諸島以外にも生育しています。

 

サキシマスオウノキ
サキシマスオウノキはマングローブ林が自生する湿地帯に生息する植物ですが、厳密にはマングローブには分類されません。同じエリアで目撃できるので今回はご紹介いたします。樹齢が400年を超えるものもあるので迫力満点です。マングローブ群落に訪れた際には探してみてくださいね。

 

モダマの木
モダマの木は”ジャックと豆の木”のモデルにもなった巨大な豆を実らせる植物です。吹通川ツアーで訪れることができるものがあるので、要チェックです。

 

吹通川のヒルギ群落の遊び方

 

石垣島の観光スポットの吹通川ヒルギ群落

 

吹通川のヒルギ群落の遊び方は主にSUP/カヌークルージングとトレッキングです。マングローブが群落を生い茂らせる吹通川は国立公園に指定される西表石垣国立公園のエリアにあります。マングローブをに囲まれながらのクルージングは映画さながらの体験をすることができます。マングローブクルージングを終えると、恋愛パワースポットとしても知られる屋比久の滝をトレッキングしていきます。SUPクルージングで川を漕ぎ進め、トレッキングにてら草木をかき分けて登山した先に見える滝が見えると達成感抜群です!パワーを十分にチャージしましょう!

 

 

マングローブに入るときの服装

 

カヌークルージングや滝壺にて水しぶきを受ける恐れはあります。そのため、濡れても良く汚れてもいい服装で行くことをおすすめします。トレッキングまで参加される方は滑りづらい靴を履いていく方が良いでしょう。また、マングローブに囲まれていますが上からはしっかりと太陽光が降り注ぎます。帽子や日焼け止めなど忘れないようにしましょう。

 

吹通川のヒルギ群落の基本情報
スポット名:吹通川のヒルギ群落
住所:沖縄県石垣市野底
アクセス:新石垣空港から車で約20分、石垣港離島ターミナルから約35分
営業時間:なし
利用料金:無料
電話番号:0980-82-1535(石垣市役所観光文化課)
駐車場 :あり
トイレ:なし

 

まとめ

 

石垣島の観光スポットの吹通川ヒルギ群落

 

吹通川のヒルギ群落についてご紹介いたしました。いかがだったでしょうか。
様々なヒルギ科の植物が群生をなす吹通川は生き物にとっても、そこを利用するひとにとってもとても大切な場所であることがわかりましたね。そんな吹通川のヒルギ群落のおすすめポイントは下記の通りです。

 

吹通川のヒルギ群落のおすすめポイント
・マングローブ群落
・カンムリワシなどのバードウォッチング
・恋愛のパワースポット
・様々な種類のマングローブ植物
・多種多様な生物相

 

上記のことをチェックして、ぜひ吹通川のヒルギ群落に足を運んでみてくださいね。
最後まで読んでいただきありがとうございました。