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石垣島のダイビングについて!石垣島在住スタッフが徹底解説します!

2020-05-05 09:21

みなさんこんにちは!
石垣島と言えば何を思い浮かべますか?
一番多いのは美しいエメラルドグリーンの海ではないでしょうか。
透明度も非常に高く、カラフルな熱帯魚や枝サンゴやテーブルサンゴなどの本土では見かけることのない海の中の光景も非日常感があり人気が高い理由でもあります。
本記事では石垣島のダイビングについて紹介します。

 

 

 

 

目次

石垣島のダイビングとは

 

石垣島のダイビング

 

沖縄本島から更に南西約400km先に浮かぶ島々八重山諸島の石垣島。年間平均気温が約24℃ともなる亜熱帯海洋性の温暖な気候と手付かずのまま残る大自然が魅力です。そのため周囲には数多くのダイビングスポットが存在しています。

 

 

石垣島のダイビングの特徴

 

石垣島のダイビング

 

特に石垣島のダイビングスポットは深度もある場所も多く、流れもゆっくりしたところも多く初心者から上級者まで様々なレベルの方が楽しめることが特徴として挙げられます。また周囲に生息している生物もウミガメが3種類ほど、マンタやイルカなども観ることができます。サンゴ礁も見事なもので世界中に生息している800種程度のサンゴの半分もの種類が八重山諸島近くには生息しています。また洞窟なども多くあるので探検ダイビングもできるのが石垣島のダイビングの特徴でしょう。

 

石垣島のダイビングのおすすめの理由

 

石垣島のダイビング

 

石垣島でのダイビングがおすすめなのはスポットが多いことで、幅広い難易度を選択することができることと、潜るたびに違った光景を見ることができるという2点が大きいです。

 

石垣島のダイビング

 

一点目のスポットが多いというのは難易度を選択できるということだけでなく、潮の関係で危険な時に別のスポットにシフトすることが容易であるということもメリットとしてあります。せっかく石垣島に行ったのにダイビングができないなんてことは避けたいですよね。

 

石垣島のダイビング

 

二点目の潜るたびに違った光景が見られるというのは、石垣島に限らないことでもあるのですが、特に石垣島は冬や春にすらダイビングができます。むしろ冬などは台風などの強い風が吹かないので年間を通して最高クラスの透明度を誇るので見渡せる範囲が非常に広くなります。
これらのことから石垣島のダイビングはおすすめです。

 

石垣島のダイビングで観られる生物

石垣島は本土ではなかなか見られることがない海の生き物が多く見られます。その中でも人気な生き物が以下の3種です。

 

①マンタ

 

石垣島のダイビングのマンタ

 

マンタに会える海、それが石垣島の海です。石垣島の北西部、川平湾側の海には「マンタスクランブル」と言われるマンタの通り道があります。マンタは水深6~7mぐらいを泳ぐことが多く、体験ダイビングで潜る深度程度でも発見することができます。

 

 

②ウミガメ

 

石垣島のダイビングのウミガメ

 

石垣島ではウミガメも多く発見されます。およそ7割くらいの頻度と言われるほどの高確率で出会えます。ウミガメの産卵スポットが八重山諸島の黒島などにあるので、産卵時期の春から夏にかけてよく発見されるそうです。

 

③マグロ

 

石垣島のダイビング

 

石垣島はクロマグロをはじめキハダマグロやメバチマグロが良く水揚げされます。ということは周囲の海に周回しているということです。その証拠にダイビングでもマグロに出会えることがあります。

 

体験ダイビングについて

 

石垣島のダイビング

 

体験ダイビングとはツアーなどで体験できるダイビングのことを指します。深くても10mほどしか潜らないので初心者でも楽しめるダイビングです。石垣島を訪れる観光客の方のほとんどは体験ダイビングを楽しまれます。インストラクターが付きっ切りなので安全ですよ。

 

 

 

 

ファンダイビングについて

 

石垣島のダイビング

 

ファンダイビングはライセンス取得者が体験できるダイビングで、観光で行う体験ダイビングより深い場所に潜ることができるダイビングです。 ダイビングライセンス講習を受けて得た知識と技術を活かして、自分たちで安全管理をしながら、ダイビングを楽しむ少し難易度の高いダイビングです。

 

石垣島でファンダイブするために地元でライセンスを取得してから訪れる方もいらっしゃるほどなので、興味のある方はライセンスを取得して参加してみてください。

 

 

 

ダイビングのライセンス取得について

 

石垣島のダイビング

 

ファンダイブがしてみたいという方もいらっしゃるでしょう。
そのためにはライセンス取得が必要です。ダイビングライセンスには運転免許証の様な期限はありませんから、一度取得してしまえば一生有効な資格となり、日本国内だけでなく、世界中の海でスキューバダイビングが楽しめることになります。

 

石垣島のダイビング

 

ライセンスのことを正式にはCカードといい、複数のダイビングライセンス発行団体がありますが、それを統括して日本ではCカード協議会という団体がまとめています。ダイバーのほとんどはPADIという団体に所属している方が主になります。そしてPADIにはランクがあり、ランクによって潜れる深度が変わります。初心者コースのオープン・ウォーター・ダイバーがあれば石垣島の海は十分楽しめるでしょう。オープン・ウォーター・ダイバーは同等以上の資格を持つダイバーと一緒に、18mまで潜ることが出来ます。

 

石垣島のダイビング

 

ダイビングの基本的なスキルを身に付けるだけでなく、潜水計画の立て方や、海況の判断、トラブル回避など安全に楽しむための知識も学びます。そのためライセンス取得には学科、プール講習、海洋実習の3つのステップをクリアしなければなりません。

 

 

 

ダイビングのシーズン

 

石垣島の海はシーズンによって見ることができる風景が違います。特に生き物が違います。以下の欄では特徴的なことについて記載します。

 

石垣島の春のダイビング

 

石垣島のダイビング

 

石垣島の海は春にはもう20度以上あるので冷たくありません。この季節は産卵のためにウミガメが多く訪れるシーズンになります。本土ではなかなか見ることのできないウミガメを石垣島で楽しんでください。

 

 

 

石垣島の夏のダイビング

 

石垣島のダイビング

 

夏はダイビングの最盛期。石垣島では何といってもマンタに出会える確率が一番高い時期です。ゆったりと飛ぶように泳ぐマンタを見ることができます。

 

 

 

石垣島の秋のダイビング

 

石垣島のダイビング

 

秋の石垣島はサンゴと小魚の時期です。色とりどりのカラフルな熱帯魚を多くみられるのがこの時期。熱帯魚がサンゴに隠れたりするさまは非常に愛らしいです。

 

 

石垣島の冬のダイビング

 

石垣島のダイビング

 

冬の石垣島はマグロなどの大型の回遊魚などとの出会える時期になります。ド迫力の大型の魚を海の中で楽しんでみてください。

 

 

 

石垣島のダイビングスポット49選

石垣島周辺の海域には数多くのダイビングスポットがあります。周辺を東西南北にエリア分けしていますので興味のある欄を確認ください。

 

川平エリア

 

①川平石崎マンタスクランブル

世界最大級の魚類で主に熱帯の海域に生息するマンタに会うことができるスポットがあります。特にマンタとの遭遇率が高い、石垣島の北西側に位置する川平石崎マンタスクランブルと呼ばれるスポットは、世界でも指折りのマンタ遭遇ポイントとなっています。

 

②マンタシティポイント

マンタポイントとして世界的に知られる「川平石崎マンタスクランブル」から西へ約400m離れたところにあるポイントです。水深10m前後にあるマンタのクリーニングステーションとなる根の淵に着底して、観察を行います。

 

③吉原アーチ(シードー)

石垣島の川平と荒川の間にあるスポットです。別名シードまたはエビ穴とも呼ばれおり、アーチの出口が幻想的な雰囲気を醸しています。

 

④山原(やんばれ)

サンゴの多さは沖縄でもトップクラスのスポットです。カラフルな魚たちが周囲を踊っています。

 

⑤米原Wリーフ(フカピー)

石垣島の川平近隣にある米原ビーチ沖のポイントです。広大なリーフでは東側と西側でのコース取りができます。地形ダイブやフィッシュウォッチダイブなどダイバーの好みによって様々な楽しみ方が出来るポイントで、初心者から上級者まで楽しめるポイントです。

 

⑥樹下美人(じゅかびじん)

石垣島の川平近隣にある米原ビーチ近くのポイントです。長い年月をかけて潮流に削られ、まるで樹木のような形になった根が張っていることからポイント名の由来がきています。石垣島料理で見かけるグルクンなどを見かけることができます。

 

⑦荒川ロックレイク

荒川周辺にあるスポットです。沖合には砂地が広がり、リーフ際には洞窟がるので、初夏から秋にかけて洞窟内には魚たちが洞窟内に集まります。

 

⑧荒川Wアーチ

荒川周辺にあるスポットです。2つのトンネルやクレパスのある地形ポイント。地形ダイブのポイントだけでなく、フィッシュウォッチダイブも楽しめるスポットです

 

⑨シュリンプガーデン

白い砂地に小さな根が点在していて、スザクサラサエビやアカシマシラヒゲエビが多く生息するスポットです。

 

⑩米原キャンプ場前

キャンプ場前にある米原ビーチ前とも呼ばれるスポットです。ビーチの延長線上のようなきれいな白砂に根が点在します。

 

⑪底地(すくじ)アウト

外洋に面したダイナミックスポットです。大物の回遊魚が周回しているさまを見ることもできるスポットです。

 

⑫底地(すくじ)グルクンの根

外洋に面したスポットで、海底から立ち上がる細長い根がいくつも並び、グルクンの群れを見ることができるスポットです。

 

南部エリア

 

①ヨナラ水道

西表島の東側にあるスポットです。クリーニングステーションが水深26m前後の中級者以上向けのスポットではありますが、マンタやイソマグロ、ウミガメなどが姿を見せることもあるスポットです。

 

②パナリビッグコーナー

新城島の南にある、新しいマンタスポット。北風に強く、冬場にも行くことができます。白砂にサンゴの根があり、根の上は水深5mほどと浅いので初心者でもダイブできるスポットでもあります。

 

③パナリ竜宮の根

真っ白な砂地に巨大なリュウキュウイソバナの赤が映えている水中景観は、竜宮城みたいです。水深も10m程度と浅いので初心者も潜れるスポットです。

 

④黒島テラピー

最大でも水深8mほどの海底は真っ白な砂地が続き、ところどころサンゴの根があります。根には熱帯魚たちを見かけることもあるスポットです。

 

⑤黒島キンメの根

真っ白な砂地にサンゴの根が点在し、キンメモドキをよく見かけることからついた名前です。魚群の密度が高いのですごい圧力を感じるスポットです。

 

⑥黒島Ⅴ字ポイント

水深27mあたりへ落ちるダイナミックなドロップオフがある上級者向けのスポット。カスミチョウチョウウオやグルクンの群れ、イソマグロやツムブリなど回遊魚もやってくることが知られています。

 

⑦トカキンの根

沖縄の方言でトカキンはイソマグロのこと。水深40mほどの海底からの根の周囲にイソマグロのほかマンタやハンマーヘッドシャークなどの大型の魚類が現れます。

 

⑧竹富島南ビタローの根

「ビタロー」とは、方言で「ヨスジフエダイ」のこと。ヨスジフエダイのほか、スズメダイなど、小さい魚たちがひしめき合うスポットです。

 

⑨竹富島南ミドルブック

砂地にコモンシコロサンゴの根が点在するスポット。砂地にはヤシャハゼやヒレナガネジリンボウなども見かけることがあるポイントです。

 

⑩リトルクリーチャーズホーム

流れがほとんどなく、ゆったりとした環境のためか、幼魚が多いスポットです。ハゼ類に、甲殻類と様々な種類の生き物に出会えます。

 

⑪ミルキーウェイ

ミルキーウェイ(天の川)の名のとおり、真っ白な砂地が広がるスポット。ウミウシなどの小さな生物が多く住んでいるスポットです。

 

⑫竹富島ジャガリコの根

海底から温泉が湧き出る海底温泉スポットのすぐ近くにあるポイントです。ジャガイモのようなコモンシコロサンゴの根があることからこう呼ばれています。

 

⑬三つ石

嘉弥真島へ向かう途中にあり、砂地に大きな根が3つあることから名前がついたポイント。砂地にはマクロの生き物が多く、中層にはエイやマンタが姿を見せることもあるポイントです。

 

⑭午の方石(うまのふぁーびー)

水深7~8mのところにあるリーフには、ケーブやクレバスがあり、地形ダイバーにおすすめのポイントです。

 

⑮竹富島南海底温泉

砂地の海底にある温泉の噴出口となっている珍しいスポットです。

 

⑯宮良アウトリーフ

流れが速いことがあるスポットなので中級以上のダイバー向けですが、バラクーダやホワイトチップシャークなどを見かける頻度の高いスポットです。

 

西部エリア

 

①崎枝迷路(さきえだめいろ)

リーフが複雑に入り組んでいて、進むにつれあちこちにケーブやアーチが現れることから迷路の名を冠しています。クマノミなども観られる美しいスポットです。地形はは必見です。

 

②御神崎コーラルウェーブ

バラの花びらのような優雅な曲線を描く、リュウキュウキッカサンゴの群生が広がるスポット。リーフにはマンタを見かけることができる時もあります。

 

③御神崎タートルキス

御神崎の沖にあるリーフの棚には、アオウミガメがいることが多く、かなり近くまで寄れることもあります。ウミガメが見たいなら外せないスポットです。

 

④御神崎カスミの根

キンギョハナダイやカスミチョウチョウウオなど華やかな魚たちの群れが舞い踊るスポットです。根には小さな生物たちも数多く見かけることができます。

 

⑤屋良部崎コーナー

屋良崎の先端のスポットで、水中遺跡のような巨石をみたり、バラクーダやイソマグロなど大物回遊魚系も観れたりと迫力のあるスポットです。

 

⑥大崎ハナゴイリーフ

水深5mくらいから、緩やかな傾斜の海底にはユビエダハマサンゴが群生し、名前の通りのハナゴイやキンギョハナダイたちが群れている華やかなスポットです。

 

⑦大崎ミノカサゴ宮殿

起伏に富んだリーフには、ミノカサゴのエサが豊富に泳いでいます。そのためミノカサゴがたくさん集まってくることから宮殿の名前を付けられています。

 

⑧マッシュⅡ

名蔵湾にあるスポットで、サオトメシコロサンゴの群生が広がっている。エダサンゴやテーブルサンゴとさまざまな形状のサンゴが見られ、サンゴ好きにはたまらないスポットです。

 

⑨ハーガッター

干潮になると、コブハマサンゴの根が水面に顔をだすほどの浅瀬のスポットで、初心者でも楽しめるスポットです。ハマクマノミが群れるミニクマノミ城やスズメダイなど南国らしい景色を見ることができます。

 

⑩アカククリパラダイス

名蔵湾の西側にあるスポットで、大量のアカククリの群れが中層に現れるさまは見物です。

 

⑪モエギ牧場

名蔵湾内のスポットで、フォト派に人気のモエギハゼを水深30m以深で見ることができます。浅瀬ではスズメダイやカラフルなリーフフィッシュが多いので、初心者も上級者も楽しめるスポットです。

 

⑫シコロの根

コモンシコロサンゴの群落が見渡す限り広がっているスポットです。ハマクマノミが群れるクマノミ城をはじめ、小さな生物たちがひしめきあうポイントです。

 

北部エリア

 

①伊土名(いとな)ドーム

伊土名エリアのすぐ沖にあるスポットで、大きなドームの奥に開いた穴から光のシャワーが射し込む光景は感動することでしょう。地形派の初心者にオススメのスポットです。

 

②伊土名水

さまざまなサンゴの群生が見事に生息しています。砂地やガレ場もあり、生物も多種多様。潜るたびに生息している生き物が違うので潜るのが楽しくなるスポットでもあります。

 

③伊原間(いばるま)沖の根

北部随一のビッグスポットで秋から冬は回遊している大物を観測できるスポットです。

 

④ビッグマウンテン

水深15m付近に山のように大きな根が反り立っています。キンメモドキなどの大群生を見かけることもしばしばあるスポットです。

 

⑤平野インリーフ

島最北端のリーフにあるスポットで、透明度の高い青い海の中、サンゴの群生の鑑賞が楽しめます。

 

⑥ハナダイの根

伊原間湾の北のリーフにある、水深25mから水面近くまでそびえる巨大な根のスポットです。キンギョハナダイやアカネハナゴイの群れを楽しめるスポット。

 

⑦平久保灯台下

島の最北端にある平久保崎灯台の沖にあるスポット。沖にはイソマグロなどの回遊魚が現れることもあります。透明度もよく、30m以上目視で見ることもできるポイントでもあります。

 

⑧安良口(やすらぐち)

島の東側にある、流れが強いことも多いが大型回遊魚が見られる可能性も高いスポットです。透明度の良さも抜群なので上級者の方は訪れてみたいスポットです。

 

 

 

終わりに

石垣島のダイビングについてご紹介いたしました。いかがだったでしょうか。
石垣島の海を満喫するためにはダイビングは欠かせないアクティビティですよね。
最初は体験ダイブからダイビングの楽しみをしり、興味が出てきたらライセンスを取り中級、上級向けのポイントを目指してダイブしてみてください。
ダイビングの興味を引く一助になれば幸いです。
最後まで読んでいただきありがとうございました。