現地コラム

COLUMN

石垣島で観られるサンゴ5選!石垣島在住スタッフが徹底解説します!

2025-07-23 02:00

みなさんこんにちは!

 

石垣島最大級のアクティビティショップ
「石垣島 ADVENTURE PiPi」です!

 

石垣島の海といえば、透明度抜群のエメラルドグリーン。

 

その海を彩るサンゴ礁は、マリンアクティビティにも海の生態系にも欠かせない存在です。

 

本記事ではそんな石垣島ならではのサンゴ礁についてご紹介いたします。

 

『相葉さんの大冒険』で話題!
石垣島でしか味わえない
リアル冒険

2025年8月2日よりPrime Videoで配信される『相葉さんの大冒険』

 

第2部では、相葉くんが石垣島を舞台に自然の中で本気の冒険に挑む姿が描かれます。

 

実はその石垣島、私たちADVENTURE PiPiでも“本物の冒険”が体験できるアクティビティが盛りだくさんなんです!

 

番組を見て「行ってみたい!」と思ったあなたにぴったりの、石垣島のリアル冒険体験をご紹介します。

 

石垣島のサンゴ礁の特徴・
おすすめの理由

石垣島 サンゴ

石垣島の海はカラフルなサンゴが群生をなすことが知られており、多くの種類のサンゴ礁が分布しています。

 

中でも有名なのは白保エリアで見ることができるアオサンゴではないでしょうか。

石垣島サンゴ

サンゴといえばピンクや赤をイメージしますが、アオサンゴとなると聞き馴染みのない方も多いのではないでしょうか。

 

アオサンゴは骨格に鉄成水分を豊富に含んでおり、他の種よりも青っぽく見えるためアオオサンゴと呼ばれています。

石垣島サンゴ

石垣島にはいろんな種類のサンゴがありますが、アオサンゴはその特徴からとても異質に感じます。

 

そんなバラエティ豊富なサンゴを堪能できるのは石垣島だからこそです。

 

石垣島に足を運ばれた際には、ぜひダイビング・シュノーケルを考えてみてください。

 

石垣島のサンゴ礁の種類

鳩間島

冒頭でもご紹介した通り、石垣島には豊富なサンゴが分布しています。その数なんと数百種類といわれています。

 

そんな中からいくつか石垣島で見ることができる代表的なサンゴをいくつかご紹介いたします。

 

石垣島のサンゴ①「ハマサンゴ」

石垣島のハマサンゴ

ハマサンゴはイシサンゴ目ハマサンゴ科に属し、サンゴ礁の縁や斜面・水深数mに生息する枝状半球形のサンゴです。

 

色は褐色、黄褐色、緑、青など多彩で、枝先ほど滑らかです。

 

ポリプという小さな個体が集まり群体を形成し、触手のある口から摂餌・排泄・産卵を行います。

 

直径約1.5mmのハマサンゴのポリプは日中でも開くことが特徴です。

 

石垣島のサンゴ②「アオサンゴ」

石垣島のハマサンゴ

次に先ほどご紹介した“アオサンゴ”です。

 

アオサンゴは八放サンゴの仲間であり、ポリプが凝集し大きくかたい群体をなしサンゴ礁を形成します。

 

群体のように複数集まると褐色にみえますが、ポリプがある内部骨格は青いこまから”アオサンゴ“とよばれています。

 

アオサンゴの広大な群落は白保海岸で見ることができ、非常に貴重なものとして世界的に有名です。

 

石垣島のサンゴ③「ミドリイシ」

石垣島のサンゴ

ミドリイシはイシサンゴ目ミドリイシ科に属するサンゴです。

 

いわゆる典型的な造礁サンゴであり、強固な石灰質の群体を形成し、平らに広がる基盤から多数の枝が分岐して集まっています。

 

褐虫藻と共生しているため、褐色や淡紅色、淡青色などの色をしています。

 

非常に頑丈であり、環境適応も他の種に比べて高いため観賞用に利用されることも多いです。

 

石垣島のサンゴ④「アザミサンゴ」

アザミサンゴはイシサンゴ目ビワガライシ科の仲間であり、枝は円筒状やらっぱ状に分岐しており、塊状の群体をつくります。

 

直径は8mm程度であり、静かな入江などに多く分布しています。職種は透明な緑色をしています。

 

石垣島のサンゴ⑤「キクメイシ」

キクメイシはイシサンゴ目キクメイシ科の仲間であり、ミドリイシ同様に代表的な造礁サンゴです。

 

塊状もしく半球状の群体をつくり、数十cm〜数mのものまであります。莢は表面よりわずかに突出しているため隣接する莢同士で隙間ができます。

 

個虫の分裂により群体がなし、捕食の際には夜間にポリプの触手を伸ばすことでプランクトンを捕え食べることが知られています。

 

石垣島のサンゴ⑥「ハナガササンゴ」

石垣島のハナガササンンゴ

最後にご紹介するサンゴはハナガササンゴです。

 

全体的に色鮮やかですが、しら傘の縁から生じる8本の縁触手と蓋触手に刺されると激しい痛みを伴うので近づくことは必ず避けてください。

せっかくの旅行を満喫するなら、無理せずガイドと一緒に、安全に楽しむのが一番!

 

安心安全の状態で思いっきり沖縄の海を満喫しましょう。

 

石垣島のダイビングスポット4選

石垣島のダイビング

サンゴ礁が豊富な石垣島の海こそダイビングにうってつけですね。

 

他にもウミガメやマンタと遭遇することができるポイントも多く、数十個のダイビングスポットがあるといわれています。

 

その中から一部抜粋してダイビングスポットをご紹介いたします。

 

石垣島のダイビングスポット①
「大崎ミノカサゴ宮殿」

石垣島のダイビング

はじめにご紹介するスポットは”大崎ミノカサゴ宮殿“です。

 

サンゴ礁鑑賞ももちろんできるのですが、ここでおすすめなのは多くのフィッシュウォッチングができる点です。

 

スポット名にますもなっている通り、ミノカサゴは気持ちよさそうに泳いでいる姿をみかけられますが、他にもニチリンダテハゼやジョーフィッシュ、チンアナゴ、ヒレナガネジリンボウはなどの様々な魚たちを観察することができます。

 

流れもほとんどないスポットのため、初心者から上級ダイバーの方までおすすめのスポットです!

 

石垣島のダイビングスポット②
「伊土名ドーム」

次いでご紹介するのは”伊土名ドーム“です。

 

伊土名ドームは石垣島北部に位置する吹き抜ける太陽光が美しいダイビングスポットです。

 

水深12mの入り口からL 字型の洞窟の中を進んでいくと、天井から太陽光が降り注ぎ洞窟内を青く照らす非常に美しく神秘的な光景です。

石垣島のダイビング

また、洞窟内にはサンゴ畑が広がっており、伊勢海老や魚たちが生息しています。コブシメが産卵する場所のため春先に訪れるのもいいですね。

 

こちらのスポットも大崎ミノカサゴ宮殿と同様に流れが少ないスポットのため初心者も楽しむことができます。

 

石垣島のダイビングスポット③
「名倉コーラルガーデン」

石垣島のダイビングスポットの名倉コーラルガーデン

名倉コーラルガーデンは名前の通り、美しいサンゴが残るスポットです。

 

名蔵湾にあるこのスポットは、環境の良さからか色鮮やかなサンゴが美しい状態のまま残っています。

 

石垣島のダイビングスポットの名倉コーラルガーデン

サンゴの状態が良いため、スズメダイやアカメハゼなどの生き物も元気よく生息しています。また、サンゴの種類も豊富にあります。

 

複数種類が同じ場所に群生をなすことは少ないためとても貴重な海域といえるでしょう。

 

石垣島のダイビングスポット④
石崎マンタスクランブル」

マンタスクランブル

最後にご紹介するスポットは”石崎マンタスクランブル“です。

 

サンゴが美しく、珍しい種も多く自生することが知られる石崎マンタスクランブル。

石垣島のダイビングスポットの石崎マンタスクランブル

最大の特徴はマンタの遭遇率世界一である点です。スポット名にもなるほどで非常に高頻度で出会うことができます!

 

マンタ以外にもウミガメやイソマグロ、キンチャクガニ、ミカヅキツバメウオといった珍しい生き物が盛り沢山のダイビングスポットです。

 

石垣島の白化現象とは

石垣島のサンゴ

サンゴの白化現象という言葉は一度は聞いたことはあるのではないでしょうか。

 

サンゴは色鮮やかな色素体を持つ褐虫藻という藻類と共生することで生きており、藻類持つ色素体によりサンゴの色が鮮やかに見えています。

 

石垣島のサンゴ

共生する藻類が死滅してしまうと、同時にサンゴも死んでしまい、藻類の色が抜け真っ白な殻だけの状態になる”白化現象“が引き起こります。

 

この白化現象は世界各地で起こっていることは知られていましたが、近年世界屈指のサンゴ礁帯を持つ沖縄各地でもこの現象が確認されるようになりました。

 

石垣島のサンゴ

主な原因として、海水温の異常上昇によるサンゴ体内の共生藻類の死滅が挙げられています。

 

白化してしまったサンゴはしばらくは生きてあることができますが、白化の状態長期に渡るとサンゴは死んでしまいます。

 

石垣島のサンゴ

また、海水温を下げれば徐々に回復はしますが、短期間で回復は見込めないため根気強く対策を練る必要があります。

 

石垣島のサンゴ

白化の主な原因は水温の上昇ではありますが、海に流れ込む赤土や生活排水による海水汚染なども、その原因のひとつとされています。

 

そのため、市民一人一人が意識してサンゴの保護へと努めていく必要があるのです。

 

WWFサンゴ礁保護研究センター「しらほサンゴ村」の取り組み

石垣島サンゴ

石垣島・白保の海は、世界最大級のアオサンゴ群落をはじめ、120種以上のサンゴと300種以上の魚が生息する貴重な海域です。

 

WWFジャパンはその保全のため「しらほサンゴ村」を設立し、地域と連携して保全活動を進めています。

 

環境省によるサンゴ礁の被害調査

石垣島のサンゴ

環境省は、国内最大のサンゴ帯「石西礁湖」の白化調査を実施。35地点で年2回調査した結果、97%で白化が確認されました。

 

また、世界最大のサンゴ帯「グレートバリアリーフ」でも大規模な白化が発生し、深刻な問題となっています。

 

白保海岸のサンゴ状況

石垣島のサンゴ

WWFジャパンの「しらほサンゴ村」は2010年から調査・保護活動を開始し、2018年の調査ではサンゴの被度が6.26%から11.2%へと改善しました。

 

海水温上昇による白化で多くのサンゴが死滅しましたが、生き残った個体は回復しています。

 

地球温暖化の問題は大きいものの、まずは生活排水や赤土の海への流入を防ぐことが重要です。

 

サンゴの移植について

石垣島サンゴ

近年、白化の影響が著しくなっていたこともありサンゴの養殖・移植も視野に入れられています。

 

まだ試験的ではありますが、観光客や小学生などを対象にした環境教育体験プログラムとして、移植実験が実施されました。

 

石垣島サンゴ

八重山漁協観賞用漁業部会サンゴ養殖研究班が養殖した苗を基に移植が行われました。

 

海を仕事の場、生活の場としている観光事業者と漁業者が一緒に海の環境を良くしていくことができればと未来を見据えながら、期待に胸を膨らませています。

 

サンゴ基金

石垣島サンゴ

白化現象が著しい”石西礁湖“のサンゴ礁を高水温による白化、オニヒトデの大量発生、赤土流出や水質汚濁などの影響から救い出すために立ち上げられた基金です。

 

正式名称は石西礁湖サンゴ礁基金であり、本来の石西礁湖のサンゴ礁の姿を取り戻すために石西礁湖自然再生協議会により設立された基金です。

 

石垣島のサンゴ

集められたお金は、サトウキビ畑からの赤土流出を抑えるために”夏植え“から”株出し“への農法転換を推進するための資金や地域住民が自らサンゴの健康状態をチェックするコーラルウォッチプロジェクトのために利用されています。

 

石垣島のサンゴ

さらなる支援により、赤土流出防止や生活排水対策といった影響の軽減を図るプロジェクトへ尽力していく予定です。

 

石西礁湖サンゴ礁基金に関するホームページやゆうちょ銀行振替口座についてもご紹介しておきますので、ぜひご支援ください。

 

石垣島のサンゴ礁を守るための
注意点

石垣島のサンゴ

石垣島のサンゴ礁を守るために地域住民の方にとって生活排水や赤土の問題など取り組むべき点について触れてきました。

 

石垣島 サンゴ

これは地域住民の方だけでなく、海を利用しているすべての方が意識して取り組むべき課題と言えます。

 

観光客の方にも注意すべき点はいくつかあります。

 

シュノーケルやダイビングなどのレジャーの際にリーフに触れたり、当たって破壊してしまうことがあります。

 

非常な貴重なサンゴです。決して触れないようにしましょう。

 

石垣島サンゴ

シュノーケルやダイビングを本来やってはいけない禁止エリアでやられる方を見かけることもあります。

 

あまりレジャーに使用されないスポットだと地形の把握も難しく、サンゴと衝突することもあります。

 

知らずに禁止エリアに入ってしまっていた、なんてこともあるかもしれません。

 

そういったことが無いように、プロの案内のもと安心安全に石垣島の海を是非楽しんでください!

 

石垣島のサンゴ

さらに沖縄県内では漁業者以外の発射装置の付いた水中銃の使用は禁止されていますが、こちらについてもルールを破り魚を捕獲する方がいらっしゃいます。

 

それによりサンゴが傷付けられる以前に密猟になってしまうので行わないようにしましょう。

 

石垣島のサンゴ

海を利用される一人ひとりの心がけで美しいサンゴが再生され、みなさんも美しい海でのレジャーを楽しむことができるので、必ずサンゴに配慮した行動を心がけるようにしましょう。

 

おわりに

石垣島のサンゴ礁の魅力についてご紹介しました。

 

サンゴには多様な種類があり、訪れるスポットも多く、楽しめるポイントがたくさんあります。

 

しかし、環境破壊による白化現象が進行中で、世界中のサンゴが危機に瀕しています。

 

私たちの心がけ一つでサンゴを守れることを改めて考え、再生した美しいサンゴを守りながら、楽しいマリンレジャーを楽しみましょう!

 

最後までご覧いただき、ありがとうございました。

 

この記事を書いた人
にわちゃん
にわちゃん