現地コラム
COLUMN
石垣島の観光スポットの宮良殿内の行き方と遊び方について!石垣島在住スタッフが徹底解説します!
石垣島にある宮良殿内ってご存じですか?
石垣島の中心地にある、史跡で八重山の行政官であった宮良親雲上当演が住んでいた屋敷です。琉球王府が身分不相応の屋敷として5度にわたり取り壊しを命じたほど立派なお屋敷です。結果として茅葺屋根にしてしまいましたが、復元されたときに瓦葺きに戻されています。王府時代の士族屋敷を保存した県内唯一の建物として、国の重要文化財に指定されています。庭の枯山水の日本庭園は国の名勝にも指定されている、昔ながらの石垣島の政治の中心になります。本記事では石垣島の宮良殿内について紹介します。
目次
宮良殿内とは
石垣島の市街地の中心地にある史跡で、八重山の行政官であった宮良親雲上当演が住んでいた屋敷です。琉球王国時代の住宅は階級により厳重な規格があったため、八重山の頭職には不相応として、5回にわたって取り壊しを命じられました。しかし宮良家は従わず1875年、検使による譴責処分により茅葺への葺替えになりました。1899年には再び瓦葺になりました。庭には庭師・城間親雲上の作という和風の枯山水庭園があり、国の名勝に指定されています。周囲の塀は石牆を回してあり、南面に薬医門形式の表門が建っており、中に築地塀形式のひんぷんがあります。戦火を免れ琉球王朝時代の上級士族の屋敷構えをよく残していることから国の重要文化財に指定されています。
宮良殿内の行き方
車でアクセスする場合
石垣島離島ターミナルから730号を北上。宮良殿地通りを左折するとすぐです。石垣空港からは390号沿いを南下。文館前四つ角を右折し、宮良殿地通りを左折するとすぐです。
バスでアクセスする場合
石垣バスターミナルから東運輸バス・吉原線で桟橋通りまで向かいます。桟橋通りから南下し、一つ目の四つ角を右折するとすぐです。
宮良殿内の詳細情報
石垣島の市街地の中心地にある史跡で、八重山の頭職であった宮良親雲上当演が住んでいた屋敷です。松茂当演が建造した赤瓦屋根の豪壮な士族屋敷で、建物の建築主材にはいぬまきやせんだん、屋久杉など、湿気の多い八重山向きの硬くて虫の付きにくい木材が豊富に使われています。この建物は200年近くを経た今でも、柱の軸組は非常にしっかりしており安定感を感じることができます。
一番座と呼ばれる客間の東側にある庭には庭師・城間親雲上の作というサンゴ石灰岩の山石を主材料として5つの築山を、北から南に向かって次第に低く配しています。枯滝に石橋などでそれらを繋ぎ、前面は平らな砂地とし、背後にはフクギ、築山にはソテツ・シュロ・ハイビャクシンなどの樹木を配植して立体感をあたえています。この庭園の構成の基準となっている地割は日本本土の寺院の枯山水を踏襲してあり、日本からの庭園文化の伝播をみるうえに貴重な資料になっています。枯山水は国の名勝にも指定されています。
周囲の塀は石牆を回してあり、南面に薬医門形式の表門が建っており、中に築地塀形式のひんぷんがあります。ひんぷん中央の中門は、重要な祭事や慶事、凶事の際のみに用いられました。琉球王朝時代の上級士族の屋敷構えをよく残していることから国の重要文化財に指定されています。
また宮良殿内には、宮良殿内文書などの古文書が多く保管されていました。宮良殿内文書には大津波や琉球処分など幅広い資料が掲載されており、八重山の歴史研究における重要資料といわれています。万書付集は、宮良殿内文書の諸史料を代表するものの1つで、南嶋民族資料館になっている邸宅に住んでいた9代目宮良當親の手になる筆写本です。現在は保全のため、琉球大学に寄贈されており、保管されています。
琉球王国時代の住宅は階級により厳重な規格があったため、八重山の頭職には不相応として、5回にわたって取り壊しを命じられました。しかし宮良家は従わず1875年、検使による譴責処分により茅葺への葺替えになりました。1899年には再び瓦葺になりました。
第二次世界大戦の沖縄戦で沖縄のほとんどが焼失したため、昔ながらのお屋敷も消失してしまいました。ここだけは唯一県内で残っている琉球王府時代の邸宅になります。 復元された琉球の古民家とは違い、味があり歴史を感じることができる建物です。 琉球の文化と日本の文化が融合しており、独特な雰囲気を漂わせています。当時を物語る貴重な遺産になります。
宮良殿内の遊び方
琉球王府時代から残る、世界でここだけしか見られない琉球士族のお屋敷の見学ができます。邸内の木組はイヌマキやセンダン、屋久杉をかみ合わせて使用してあり安定感があるさまが見られます。お庭には八重山には珍しい椿や南天など、日本の古民家の植え込みに多い樹種と、「八重山黒木、犬槙、福木などの沖縄の樹木が混植されており、枯山水を際立たせています。枯山水庭園はサンゴ石灰岩の山石を主材料として5つの築山を、北から南に向かって次第に低く配しています。枯滝に石橋などでそれらを繋ぎ、前面は平らな砂地とし、背後にはフクギ、築山にはソテツ・シュロ・ハイビャクシンなどの樹木を配植して立体感を感じてみてください。周囲の石牆やひんぷんなど台風の多い石垣島らしさも感じることができます。近くにある八重山博物館では母屋の模型を見ることができるので是非寄ってみて、見学してください。
住所: 沖縄県石垣市大川178
営業時間:9:00~17:00
定休日:火曜日、年末年始
入場料:
大人:200円
小学生~高校生:150円
駐車場:周辺にコインパーキングあり
まとめ
宮良殿内についてご紹介いたしました。いかがだったでしょうか。
宮良殿内は琉球文化と日本の文化が融合したお屋敷です。周囲を囲む石牆と南門は歴史の重厚感を漂わせており、中に築地塀形式のひんぷんからは沖縄の台風の凄さを感じることができます。お屋敷は県内唯一の王府時代の建物として、国の重要文化財に指定されています。また庭の石灰岩の巨石を配した京都風の枯山水の日本庭園は琉球文化と和文化の折衷が美しく国の名勝にも指定されています。当時の琉球社会の様子が感じられるそんな宮良殿内のおすすめポイントは下記の通りです。
・周囲に回された石牆
・南面にある薬医門形式の表門
・重要時にのみ使用された築地塀形式のひんぷん
・石灰岩を使用した国の名勝にも指定されている京都風の枯山水
・椿や南天など、日本の古民家らしい樹種と、八重山黒木、福木などの沖縄の樹木の混植
・琉球文化と和文化の折衷が感じられる国の重要文化財となっている宮良殿内全体
上記のことをチェックして、ぜひ宮良殿内に足を運んでみてくださいね。
最後まで読んでいただきありがとうございました