現地コラム
COLUMN
石垣島の観光スポットのミンサー工芸館の行き方と遊び方について
みなさんこんにちは!
八重山には独自の伝統芸能や工芸品が残っており、伝統的な機織りである「八重山ミンサー織」というものがあります。みんさー工芸館では八重山上布を扱っていたり、作っているところを見ることもできます。
本記事ではみんさー工芸館についてご紹介いたします。
目次
みんさー工芸館とは
みんさー工芸館では、八重山の伝統的工芸品である八重山ミンサー織をはじめ、八重山上布やぐんぽうの販売や、それらの製作工程を見学できたり、歴史や資料を見たりすることができます。
八重山ミンサー織を実際に手織りする体験ができるので、八重山ミンサー織の良さと機織りの楽しさを感じられること間違いなしです。
みんさー工芸館の行き方
石垣港離島ターミナルの出口を出て右手の道路をまっすぐ進みます。”農高前”の交差点を産業道路沿いに右折し、直進すると八重山警察署の前にみんさー工芸館があります。車で約10分ほどでアクセスすることができます。
みんさー工芸館の詳細情報
八重山ミンサー織は、経済産業大臣から伝統的工芸品の指定も受けている八重山の大切な文化です。機織り体験で作った自分だけの八重山ミンサー織は、何物にも変え難い貴重なお土産となります。
みんさー工芸館の一階には売店と工房があり、工房では八重山ミンサー織をはじめ、上質の麻糸で織った八重山上布や普段着として着用できるぐんぼうが制作されます。2階では八重山ミンサー織の歴史や文化を感じられる資料の展示がされています。以下の通り、八重山ミンサー織をご存知でない方のために簡単にご説明します。
ミンサーの語源は様々な説がありますが、一説には”綿(ミン)”で織られた幅の”狭(サー)”い帯とも言われています。綿の織物のことを指すわけですね。そんなミンサーには、沖縄本島のミンサーと八重山のミンサーの二つがあります。八重山ミンサーは特徴的であり、琉球王国の時代から女性から愛する男性へと贈るものとして扱われていました。また、五つと四つのマス目があるのも八重山ミンサーの特徴であり、「”いつ(五つ)”の”世(四つ)”までも末長く」という意味が込められているそうです。とてもロマンティックな成り立ちが八重山ミンサー織にはあるのですね。一階に工房があるとご紹介しましたが、こちらは販売品を制作する上で使用される工房であり、体験工房は離れにあります。
体験工房内には機織り機がぎっしり並んでおり、体験メニューは4種で、10cm四方のコースターから40cm近くあるタペストリーの製作体験まであります。コースによって、使用するたて糸がセッティングされているのですぐに始めることができます。まずは、座面がある板を取り織り機の中へと体を入れます。体を入れた後に再度座面をセットします。一度覚えてしまえば難なくできるので、わかるでは職人さんに聴きながら丁寧に進めましょう!作業工程はいたって簡単ですが、始めるとついついハマって止まらなくなっちゃいます。あらかじめセットされているたて糸に、よこ糸を差し込むことで織っていくことができます。
コースによって、使用するたて糸がセットされている機織り機が用意されます。たて糸へよこ糸を差し込むには、シャトルと呼ばれる木製の道具を使用します。シャトルの両端には車輪がついており、車輪を下にしてたて糸の間を滑らせることでよこ糸を織り込んでいきます。これを繰り返すことでミンサーができます。
細かな手順については以下にまとめましたので参考にしてみてください。
①足元のペダルを踏み、たて糸を上下に分けます。
②たて糸の間によこ糸をセットしたシャトルを反対側まで滑らせます。
③滑らせたシャトルを逆手で受け取ります。
④木製リードを手前に引き、たて糸によこ糸を組み込みます。
⑤①〜④をくりかえします。
慣れてくるとリズム良く進められるようになるため、無心になって進めることができます。シャトルが滑る音やリードを引っ張る音など、木の音が響く空間はどこか癒しを与えてくれます。シンプルな作業だからこそ、機織り技術の良さが顕著に出ることとなります。丁寧に丁寧に進めることが大事です。
とはいえ、ちょっと不格好になってもそれがまた味となります。作業工程がシンプルな分、お子さまでも体験することができます。幅広い世代が楽しむことができる体験の一つです。
みんさー工芸館の遊び方
みんさー工芸館は見どころ満載ですが、体験工房は外せません!大変そうに思われがちですが、テーブルセンター・大サイズでさえ1時間少々見ておけば問題なく作製することができます。体験後には仕上げの処理をしてもらえます。混雑していなければすぐ受け取りもできます!ハイシーズンはそもそも予約を入れないと体験ができなかったり、受け取りが遅くなったりすることもあるので、体験するシーズンは見極める必要があります。とはいえ、石垣島を旅行中に受取ができなくても無料で配送してもらえるので、利用するのもいいかもしれません。
また、1階が工房と売店、2階が資料展示室である母屋は入館料は無料で、自由に見学やショッピングをすることができます。1階の工房では職人さんの作業風景を見学できるので、体験の前に見ておくと何かポイントが掴めるかもしれません。2階の資料展示室では、ミンサーやその原型であるミンサーフなど八重山を代表する織物の数々が展示されています。
売店では、八重山ミンサー織の帯やバッグ、小物も扱っているのでお土産に一ついかがですか?きっとお気に入りの一品が見つかること間違いなしです。好きな彼に八重山ミンサー織をプレゼントなんてこともいいですね!
住所:沖縄県石垣市登野城909
アクセス:新石垣空港から車で約20分、石垣港離島ターミナルから車で約7分
電話番号:0980-82-3473
営業時間:09:00~18:00
駐車場:あり
まとめ
みんさー工芸館についてご紹介いたしました。いかがだったでしょうか。
八重山伝統工芸品である八重山ミンサー織を扱うみんさー工芸館では、気軽に自分オリジナルの機織りをすることができます。
そんなみんさー工芸館のおすすめポイントは以下の通りです。
・女性から好きな男性にプレゼントして渡されてた八重山ミンサー織
・癖になるリズムで作れる機織り
・30分~1時間ほどで製作可
・職人の作業工程を鑑賞できる
・ミンサーの歴史・文化を知ることができる資料館あり
以上のことをチェックして、ぜひみんさー工芸館に足を運んでみてくださいね。
最後まで読んでいただきありがとうございました。