現地コラム
COLUMN
石垣島の観光スポットの南嶋民族資料館の行き方と遊び方について!
みなさんこんにちは!
石垣島にある南嶋民族資料館ってご存じですか?
南嶋民族資料館は、宮良殿内の9代目當貴氏の住居を利用した約180年間現存する私設資料館です。
八重山民政府の知事だった吉野高善氏が文化財の流出防止のために考古学資料や民俗資料、民具、陶器などを集めて展示しています。隣のおみやげ屋「南嶋民芸」では八重山らしいおみやげが数多いので八重山のお土産を買うのにもうってつけでしょう。本記事では石垣島の南嶋民族資料館について紹介します。
目次
南嶋民族資料館とは
石垣島市街地から路地を少し入ったところにある穴場の民俗資料館になります。南嶋民俗資料館は宮良殿内9代目四男の當貴氏の住居を利用した私設資料館です。約180年前の赤瓦の建物になります。戦後の八重山民政府の知事でもあった吉野高善氏が文化財の流出を防ぐために集めた資料や、八重山地方の考古学資料、民俗資料、民具、陶器コレクションなど、収集された5,000点ほど展示されています。受付は隣の『南嶋民芸』で行なわれますが、南島民芸ではシーサーなどの民芸品も販売してあり、お土産を買うにもうってつけの場所になります。
南嶋民族資料館の行き方
車でアクセスする場合
石垣島離島ターミナルから87号を北上。石垣市文化協会の四つ角の一つ目の左折道路を左折するとすぐです。石垣空港からは390号沿いを南下。文館前四つ角を右折し、富野大川線の一つ目の左折道路を左折し直進するとすぐです。
バスでアクセスする場合
石垣バスターミナルから東運輸バス・吉原線で桟橋通りまで向かいます。桟橋通りから南下し、二つ目の四つ角を右折し四つ角の手前まで直進すると到着します。
南嶋民族資料館の詳細情報
石垣島の市街地の中心地にある建物で、八重山の頭職であった宮良親雲上当演の息子で9代目四男の當貴氏の住居を利用した私設資料館です。宮良親雲上当演の館は宮良殿内とされ通りを一つ越えたところに建っています。
宮良親雲上当演の息子ということもあり、180年ほど前の士族のお屋敷でもあります。
お屋敷は赤瓦の琉球づくりで、建物は修繕しながらも釘を使わずに柱や梁は昔のまま利用されています。お庭は南国らしい植物や緋寒桜が植樹されており、そばには大きなシャコガイが設置してあります。このシャコガイは明和の大津波で打ち上げられたものだと伝えられています。展示品の数々は八重山民政府の知事でもあった吉野高善氏が文化財の流出防止のために収集したもので枕など一見ガラクタのように見えるものから、農具などや陶器類などの高そうに見えるものまでさまざまです。
博物館に並ぶべきようなものから酒屋のおまけの置物と並んでいたりと不思議な空間です。
珠玉混合で一見しただけでは何が何だかわかりませんが、説明をしてくれる館長さんの話を聞くと置かれている品々がいかに価値のあるものかがわかります。展示品も建物も八重山の民俗文化の全てが詰まっているディープな資料館です。お隣には民芸品屋さんがあり、島の窯元で焼かれたお皿や手作りの民芸品なども販売されています。南嶋民俗資料館でお土産を買ってみてはいかがでしょうか。
南嶋民族資料館の遊び方
南嶋民俗資料館に入場する際には先にお隣の民芸館を訪れるか、門に書かれている携帯電話番号に電話をかけると職員の人が来てくれ入館することができます。お屋敷は赤瓦の琉球づくりで、建物は修繕しながらも釘を使わずに柱や梁は昔のまま利用されています。180年ほど前の士族の宮良親雲上当演の息子で9代目四男の當貴氏のお屋敷でもあるので、建物自体が非常に貴重な価値のある文化財と言えます。
お庭は南国らしい植物や緋寒桜が植樹されており、そばには大きなシャコガイが設置してあります。2月下旬になると緋寒桜が咲き誇り濃いピンク色にお庭が染まります。ゴールデンウィーク頃からは青葉が萌え出でてきて青々と緑が美しいです。展示されている品の数々は八重山民政府の知事でもあった吉野高善氏が収集したもので枕などの民具から、農具などや陶器類、織物など多岐にわたります。
沖縄の島々は織物が名産なところも多く、石垣島の織物はミンサーといわれる織物でかつて通い婚の風習があった時代に、想いを込めて、女性から男性に対して贈ったのがこのミンサーです。短い横縞を連続させ“いつ(五つ)の世(四)までも、末永く…”の意味がある絣模様をヤシラミ柄といい、ムカデの足にちなんだ柄は、足しげくという意味ももっており、「足しげく私の元に通ってください」という意味があったり、藍を何度も重ねて染めることから、「愛を重ねて」という意味も含まれると言われている非常にロマンチックな織物でもあります。この南嶋民俗資料館に収集されている伝統織物をまとめ、分析を行い本にして出版されているほど貴重な品々が並んでいるので訪れた際は一見の価値ありですよ。
また収集品を見てもよくわからないという方も多いかもしれませんが、説明をしてくれる館長さんの話を聞くと置かれている品々がいかに価値のあるものかがわかります。展示品も建物も八重山の民俗文化の全てが詰まっているディープな資料館です。南嶋民俗資料館は宮良殿内9代目四男の當貴氏のお屋敷ですが、一つ通りを超えると父親の八重山の頭職であった宮良親雲上当演が住んでいた屋敷である宮良殿内があります。
琉球王府時代から残る、世界でここだけしか見られない琉球士族のお屋敷の見学ができます。邸内の木組はイヌマキやセンダン、屋久杉をかみ合わせて使用してあり安定感があるさまが見られます。お庭には八重山には珍しい椿や南天など、日本の古民家の植え込みに多い樹種と、「八重山黒木、犬槙、福木などの沖縄の樹木が混植されており、枯山水を際立たせています。枯山水庭園はサンゴ石灰岩の山石を主材料として5つの築山を、北から南に向かって次第に低く配しています。枯滝に石橋などでそれらを繋ぎ、前面は平らな砂地とし、背後にはフクギ、築山にはソテツ・シュロ・ハイビャクシンなどの樹木を配植して立体感を感じてみてください。周囲の石牆やひんぷんなど台風の多い石垣島らしさも感じることができます。
近くにある八重山博物館では母屋の模型を見ることができるので是非寄ってみて、見学してください。八重山博物館は石垣島を含む八重山のローカルな考古資料や民俗資料が取り揃えてあり、宮良殿内をはじめ、唐人墓の中国人苦力を弔った三百唐人墓とよばれる古い石積みの墓やその他にも八重山上布や八重山焼といった美術工芸品の展示がなされており学術的に非常に評価が高い博物館です。石垣島の文化をよりよく知りたい方は必見の博物館です。宮良殿内からは徒歩5分、南嶋民俗資料館からも徒歩5分と非常に近いので訪れやすいですよ。
また、南嶋民俗資料館は市街地に近いのでたくさんのお店も近くにあります。日本全土に一大ブームをまきおこし、カルビーからコンビニエンスストア限定で発売されていた「ポテトチップス 石垣島ラー油味」も販売された石垣島ラー油を生産している辺銀食堂もその一つです。石垣島の食材である塩、島唐辛子、島コショウ、春秋ウコン、黒砂糖、ニンニク、白胡麻、黒豆、山椒などをふんだんに使い、全て手作業で作られている石垣島ラー油。生産量が少なく、幻のラー油とまで言われていますが、食堂でならを様々な料理にたっぷりかけるぜいたくな食べ方ができ、訪れた者だけの特権です。お土産に石垣島ラー油を買って帰ってもいいかもしれませんね。
住所: 沖縄県石垣市字大川188
営業時間:10時~17時(おみやげ店9時~19時)
定休日: 日曜日
入館料:大人350円、小人150円
駐車場: なし
まとめ
南嶋民族資料館についてご紹介いたしました。いかがだったでしょうか。南嶋民俗資料館は宮良殿内の9代目當貴氏の住居を利用した資料館です。180年間現存する建物で建物も非常に価値のある文化財になります。手入れの行き届いた庭には南国らしい植物をはじめ緋寒桜が植樹されており、そばには津波で運ばれてきたシャコガイがおいてあり目を引きます。八重山民政府の知事でもあった吉野高善氏が収集した民俗資料たちは文化的に非常に価値のある名品が揃っており、館長の話を聞くことでより展示物のことを詳しく知ることができるでしょう。
お隣の民芸品屋さんでお土産も買うことができるので島の民芸品を買おうとお考えの人は是非こちらで購入をされてみてはいかがでしょうか。そんな南嶋民族資料館のおすすめポイントは下記の通りです。
・180年間現存する建物
・手入れの行き届いた庭と津波で運ばれてきたシャコガイ
・八重山民政府知事・吉野高善氏が収集した民俗資料たち
・お隣の民芸品屋さんでお土産も買うことができる
上記のことをチェックして、ぜひ南嶋民族資料館に足を運んでみてくださいね。
最後まで読んでいただきありがとうございました。