現地コラム
COLUMN
吹通川干潟の行き方と遊び方について!石垣島在住スタッフが徹底解説します!
みなさんこんにちは!
海のイメージが強い石垣島ですが実は川もそれに並んで人気があります。島の川にはマングローブが生い茂っておりアクティビティも盛んにおこなわれます。石垣島の人気の川には吹通川と宮良川があります。前者の吹通川は宮良川と比べて小さめですが人気のパワースポットもあります。河口付近には干潟が広がり、多くの生き物が生息しているため生き物観察も楽しむことができます。
本記事ではそんな吹通川干潟についてご紹介いたします。
目次
吹通川干潟とは
吹通川干潟は石垣島北部に流れる吹通川の河口付近に広がる干潟です。周囲には国の天然記念物に指定されるヒルギ科の植物が群生しています。満潮時は川の水で満ちていますが、潮が引くとマングローブの変わった根っこを見ることができたり、干潟が姿をあらわれたりします。干潟は石垣島最大の湾である名蔵湾にもありますが、吹通川の干潟は砂地になっておりさらさらとしているため周辺の水の透明度も高いです。干潟にはシオマネキやヤドカリなどに加えて、トビハゼがぴょんぴょんと跳んでいたしとてもかわいいです。川ではSUPやカヌー体験もできるのでアクティビティに参加してみてもいいですね。
吹通川干潟の行き方
吹通川は市街地から車で約40分、離島ターミナルから車で約35分、新石垣空港から車で約20分の場所に位置しています。
市街地からアクセス
市街地から車でアクセスする場合は、県道87号線を北上して於茂登トンネルを抜けます。トンネルを抜けると、県道79号線を野底方面へと右折します。海沿いの道には”大田”のバス停を右折すると到着します。
川平エリアからアクセス
川平エリアから車でアクセスする場合は、米原方面へと県道79号線を走り伊原間へと向かいます。あとは、市街地からのアクセス同様に”大田”のバス停を右折して到着します。
吹通川干潟の詳細情報
吹通川干潟は吹通川河口付近に広がる干潟であり、このあたり一帯にはマングローブ林が自生しており多くの生物の生息地としての役割を担っています。干潮時にのみ干潟は姿を現し、いたるところに蟹の巣穴があけられています。また、干潮時にはマングローブの特徴的な根っこもあらわになるため、タコのような変わった形状を見ると亜熱帯の地域なんだなあと再認識させられます。一見、吹通川で自生しているマングローブは同じものように見えますが、実はいろいろな種類が生育しています。
この川に自生するマングローブは下記の通りです。
ヤエヤマヒルギとは八重山諸島で最も多く自生するマングローブです。根から海水を吸い上げると枝先に近い歯に塩を溜め込み、上限に達したら葉そのものごとポツリと落ちます。
葉の色により塩を含んでいるか判断することができます。本来、緑色ですが塩を含むにつれて葉の色を黄色へと変えていきます。
・オヒルギ
オヒルギはヤエヤマヒルギとは大きく異なる点があります。それは根の形にあります。
ヤエヤマヒルギが高床式の蛸足のような形をしている一方で、オヒルギの根は膝が折れ曲がったような形をしています。
この特徴から”膝根”と呼ばれています。
・メヒルギ
メヒルギはオヒルギと対にされるマングローブであり、オヒルギは”雄ヒルギ”、メヒルギは”雌ヒルギ”と記されます。
メヒルギはオヒルギと比べて幹が細く綺麗な花を咲かせ女性らしい点からこの中オヒルギと比較してこの名を付けられました。
・ヒルギダマシ
ヒルギダマシはヤエヤマヒルギやオヒルギ、メヒルギなどのヒルギ科には属しませんが海水にも耐えられることから、近縁を意味する”ダマシ”をつけてヒルギダマシと命名しました。
英名がpencil rootという名前の通り、鉛筆のように細長い木々が水面から直立している姿が特徴的です。
干潟には穴や小さな団子のようなものがたくさんあります。この団子のようなものはカニが餌を摂取するために有機物を濾しとった跡です。この干潟に生息するカニの種類はたくさんありますが、特に印象的なカニは”ヤエヤマシオマネキ”や”ミナミコメツキガニ”があります。ヤエヤマシオマネキは八重山諸島の一部の離島に生息するシオマネキです。オスは右腕が大きく潮が満ちてくる頃に潮を招くように腕を振るのがこのカニの特徴です。非常に動きが俊敏なため追いかけてもすぐに逃げてしまいます。
ミナミコメツキガニは球状の体をしており、群れを成して行動することから”軍隊ガニ”と呼ばれています。とはいえ、動きはシオマネキと比べてそんなに速くないため、ゆっくりと観察することができます。干潮時には砂浜を歩いて遠くまで探索することができるので、干潮時を狙って訪れることをお勧めします。
吹通川干潟の遊び方
冒頭でご紹介した通り、石垣島の川は海と並んで盛んにアクティビティ行われています。中でも人気があるのはSUP/カヌークルージングです。国内最大のマングローブジャングルに囲まれてのクルージングは映画さながらのドキドキ感を味わうことができます。ハワイ発祥のお洒落アクティビティであるSUPは、多くの場合海で行われるのでSUP経験者でも川SUPを体験したことがある方は少ないのではないでしょうか。
川でのアクティビティにてクルージングを楽しむのもよし、干潮時には干潟にSUPを降りて干潟観察やトレッキングにて滝まで向かうこともできます。
生き物観察もアクティビティ体験も楽しめるフィールドなので目一杯羽を広げて遊びましょう。
住所:沖縄県石垣市石垣島野底
アクセス市街地から車で約40分、離島ターミナルから車で約35分、新石垣空港から車で約20分
電話番号:0980-82-1535(石垣市役所観光文化課)
料金:なし
駐車場:あり
トイレ:なし
まとめ
吹通川干潟についてご紹介いたしました。いかがだったでしょうか。
様々な生き物が生息しており、アクティビティ体験も楽しむことができる吹通川は干潮時がベストシーンでした。
そんな吹通川干潟のおすすめポイントは下記の通りです。
・多種多様な生物を観察できる
・亜熱帯を感じさせるマングローブ群落
・砂地の干潟のため川の透明度が高い
・
上記のことをチェックして、ぜひ吹通川干潟に足を運んでみてくださいね。
最後までお読みいただきありがとうございました。