現地コラム
COLUMN
東洋のガラパゴスを探求、石垣島の研究機関
みなさんこんにちは!
石垣島は広大な自然に囲まれており、多種多様な生物が生息しています。
国の天然記念物に指定されてる動物も生息しています。
そんな大自然の広がる石垣島では、研究機関や企業により多くの研究がなされています。
本記事では、石垣島の研究機関についてご紹介致します。
목차
石垣島について
〈石垣島の写真〉
石垣島は周囲約140kmの八重山諸島の中では西表島に次いで2番目に大きい島です。
西表島と並ぶほどの大自然が石垣島にも現存しています。
海だけでなく、川や山も豊かなため石垣島特有の生物相が確認できます。
そのため、多くの研究機関や企業が石垣島の自然を研究しているんです。
石垣島の研究施設・企業
オーピーバイオファクトリー
〈オーピーバイオファクトリーの写真〉
オーピーバイオファクトリーでは、沖縄県内の生物資源ライブラリーを構築しています。
ライブラリーは、海洋生物、陸上植物、海洋・陸上微生物、(放線菌、糸状菌、細菌、酵母、乳酸菌)、微細藻類で構成されています。
多岐に渡ってライブラリーを構成できているのは、オーピーバイオファクトリーの熟練の技術を駆使しているからです。
その技術は、母体である海洋調査会社で培っており、入手困難な海洋生物資源のサンプリングの入手も可能にしています。
オーピーバイオファクトリーは、第9回バイオビジネスコンペJAPANにて下記のテーマにて優秀賞に選出されています。
テーマ:「生物資源ライブラリーの構築とリード化合物探索源としてのポテンシャル向上策」
目的に応じたリソース収集、自社リソースを使用した受託スクリーニング、共同研究にも対応しているため、実績のあるオーピーバイオファクトリーは他の研究機関からも高く評価されています。
JIRCAS 熱帯・島嶼研究拠点
〈JIRCAS 熱帯・島嶼研究拠点の写真〉
国立研究開発法人 国際農林水産業研究センター(JIRCAS)は、2001年4月に独立行政法人 国際農林水産業研究センターとして設立され、2015年4月より国立研究開発法人 国際農林水産業研究センターに名称を変更しました。
JIRCASは、熱帯・亜熱帯の開発途上地域の農業の持続的発展や作物の安定生産に寄与する技術の開発を行っています。
研究活動の一般公開は2006年から実施されています。
同センターの研究結果を通して農業への関心と理解を深めることを目的とし公開を積極的に行われています。
そんなJIRCASの主な目的は下記の3点です。
①熱帯及び亜熱帯に属する地域その他開発途上地域における農林水産業に関する技術向上のための試験研究を行う。
②同地域における農林水産業に関する国内外の資料の収集・整理、分析結果の提供を行う。
③①、②業務を通じて、世界の食料問題、環境問題の解決及び農林水産物の安定供給に貢献する。
西海区水産研究所 石垣支所
〈西海区水産研究所 石垣支所の写真〉
ご存知の通り、石垣島は熱帯・亜熱帯気候であり、サンゴ礁やマングローブなどの熱帯地域特有の生物が多く生息しています。
そういった生物が生育しやすい環境だからこそ漁業も盛んに行われています。
西海区水産研究所 石垣支所では、この特有な環境の特徴を活かして漁業を盛り上げ、水産資源を守り、持続的な利用可能性を高め、生物多様性の保全ための研究開発を日夜行っています!
多くの研究が行われているため、様々な研究室があります。
各研究室の研究内容と機能についてご紹介致します。
西海区水産研究所 石垣支所の各研究室
生態系保全研究室
〈生態系保全研究室の写真〉
サンゴ礁がどういった環境でよく育つのか、周りに住む生き物とどのような関係性を持っているかなどを調査しています。
海洋生態系が環境に与える影響について研究し、悪い影響については改善策を模索し、生態系を守る手法などについても研究しています。
漁業資源研究室
〈漁業資源研究室の写真〉
亜熱帯の海に生息する魚や貝などの生物全般の種類や生活史、個体数の増減の仕組みについて生態学的観点・個体生態学的観点から調査しています。
海洋環境研究室
〈海洋環境研究室の写真〉
この施設では主に亜熱帯の環境について研究をしています。
水温や塩分、栄養といった無機質要素についての研究およびプランクトンや魚たちである有機要素との相互関係などについて研究しています。
無機質要素の変化がどのように有機要素に影響を及ぼすか、有機要素が無機質要素に与える影響についても研究しています。
資源増殖研究室
〈資源増殖研究室の写真〉
こちらのは研究室では魚類、エビ・カニ類、貝類などの増殖を試みる研究室です。
亜熱帯特有の海の特徴を活かして、対象となる生物の生態などを明らかにして増殖要因などについても調べています。
減少要因についても調べ、その要因を排除して増殖させるための研究が行われています。
栽培技術研究室
〈栽培技術研究室の写真〉
こちらの研究室は主に栽培漁業の技術確立を目指している研究室です。
魚類、甲殻類、ウミガメ類などの増殖、生態系の維持を目指しています。
親個体からどのように卵を取り、育てて、放流すればよいかなど、各工程に分けて詳細な研究・開発が行われています。
さいごに
石垣島の研究機関についてご紹介致しました。
いかがだったでしょうか。
石垣島では様々な研究がなされていましたね。
本来あるべき海の姿を維持して、理想の海をつくっていくには、研究機関の努力ももちろん必要ですがその土地に住む方とも一緒に考えていく必要があるでしょう。
少しでも石垣島の研究に関心を持っていただければと思います。
最後まで読んでいただきありがとうございました。