現地コラム

COLUMN

石垣島と外国人

2020-02-18 11:11
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石垣島と外国人

 

繁華街や市の中心地にあるユーグレナモールというアーケード街、人が数多く行き交う730交差点付近には外国人の方がたくさんおられます。

 

では石垣島にはどのくらいの外国人の方がいらっしゃるのでしょうか。

 

最近では石垣島にも多くの外国人観光客が訪れるようになりました。

 

台湾や中国からの観光客が大半ですが、フランスやドイツ、オーストラリアといった国からの観光客も少なくありません。

 

今回は石垣島外国人の関わりについてご紹介致します。

 

トリップアドバイザーで人気ナンバー1

 

2018年トリップアドバイザーに投稿された世界中の旅行者の口コミで選ぶ、人気急上昇中の観光地として石垣島が見事第1位に輝きました。

 

このように世界的にも有名になってきている石垣島には、多くの外国人観光客が訪れています。

 

それは数字としても表れています。

 

八重山入域観光客数統計概況(推計)によりますと、2018年には約126万人もの外国人観光客が石垣島に訪れているんです。

 

2017年上半期の観光客数65万43364人の内、外国人観光客の占める数は約12万人(18.3%)、約5.5人に1人という割合でした。

 

観光客増加の理由としては、多いときには海外からのクルーズ船が週に3便も入港していることや、外国の航空会社が直接石垣空港に乗り入れていることが挙げられるでしょう。

 

それでは外国人観光客の方々は、何を目的に石垣島に来ているのでしょうか。

 

「素晴らしいビーチがあり、がきれい」「世界レベルの美しいサンゴ礁がある」「山々などの自然がとても豊かで美しい」「料理がおいしくて安い」などの意見があるようです。

 

に関するものが多いようですね。

 

海でマンタに会えたり、ウミガメと一緒に泳げたりすることも魅力の一つになっているようです。

 

どこからどのようにして来るの?

 

ところで石垣島に訪れる外国人観光客は、どこからどのようにして来ているのでしょうか。

 

石垣島は沖縄本島から南西に400キロほどの距離にある八重山諸島にある離島なので、飛行機でしか来ることができません。

 

以前は那覇から客船が運航していたのですが、現在ではストップしています。

 

そのため飛行機が中心なのですが、実は海外からのクルーズ船も数多く来島していて、多くの外国人がで来られています。

 

一回のクルーズ船で数百人、数千人もの外国人が訪れます。

 

その中で一番多いのが台湾人です。

 

それに続くのは香港人中国本土からの観光客です。

 

フランスやドイツ、アメリカからの観光客も年々増えてきていますが、それらの方はほとんど飛行機を利用して来られるようです。

 

羽田空港、関西空港など国内主要空港からの直行便も多く飛んできていて、香港からは直行便がほぼ毎日石垣島まで飛んでいます。

 

4月から10月までは台湾からも週2回航空便が来ています。

 

島内で大きい台湾人の影響 

 

台湾からの観光客の数はとても多いですし、石垣島には戦前からたくさんの台湾人移民が住んでいるんです。

 

昔は主に農民をしていたようですが、今ではフルーツの卸商を中心に観光建設など各分野の業界で活躍されています。

 

現在では、移住した台湾人のほとんどは日本国籍を取得しており、1世から3世までの人々が役800人程いると言われています。

 

台湾移民は石垣島の中で一定の存在感を示しています。

 

沖縄県の台湾系華僑の団体である琉球華僑総会の本部が那覇市にあります。

 

以前は石垣島に本部があったというぐらい台湾華僑が存在感を示していたんです。

 

石垣島の文化は、台湾・中国系の文化や習俗の影響を感じられるものが多いです。

 

例えば石垣島の夏の一大イベントである豊年祭や大きな、中国発祥である魔除けの石塔「石敢當」などは台湾文化から影響を受けたものと言われています。

 

石垣島と台湾は200キロほどしか離れていないという地理的条件もあって、多くの移民が石垣島に移ってきたのでしょう。

 

急激な外国人客増で観光公害も 

 

外国人観光客が増えることは、買い物をしたり飲食をしたりすることによる経済効果が大きい半面、観光公害が起きるデメリットもあるのです。

 

観光地に大勢の観光客が押し寄せることで、様々な問題が起きているんです。

 

タクシーの利用が一時的に増加し、住民が乗れないといった状況になりますし、トイレ不足や飲食店の混雑が生じてしまいます。

 

民泊した外国人観光客の方はごみの分別収集の知識がないので、ごみ収集に支障が生じるなど、地域住民と外国人観光客とのトラブルが発生しています。

 

国内からの観光客が80%以上を占めているので、外国人観光客だけの問題ではないですが、島内に外国人観光客が増え始めてから問題が目立つようになりました。

 

まとめ

 

海の魅力に吸い寄せられるように石垣島を訪れる外国人は年々増えています。

 

ダイビングなどのマリンスポーツに対する関心も年々高まっています。

 

多くの台湾移民やその子孫も島で生活しており、外国人に対しては寛容な雰囲気があります。

 

石垣島を主体とする八重山諸島は、昔から日本全国各地からの移住者が多いことで知られており、外の人たちに対する抵抗は少ないため、世界中から人々が集まっています。

 

観光公害も発生していますが、これまで外部の人たちと調和の取れた関係を築いて来た石垣島の住民なので、これからも外国人と良好な関係を築くことは可能だと思います。

 

世界中の方から人気を得ている石垣島にぜひ足をお運びください。

 

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