現地コラム
COLUMN
石垣島の危険植物
みなさんこんにちは!
亜熱帯気候の石垣島には多くの植物が存在しています。
実は危険な植物もたくさん存在しています。
事前に危険植物の情報を知っておくと安心安全の石垣島観光ができるでしょう。
本記事では、石垣島の危険植物についてご紹介致します。
목차
石垣島の気候と植生
国内最南端に位置する八重山諸島に属する石垣島は、亜熱帯地方であり雨量も多く、一年を通して温かいことから、多くの植物が植生しています。
琉球列島に自生する維管束系植物だけでも約1,600種もあり、きわめて多くの植物が生育しているのが分かります。
石垣島の危険植物
ミフクラギ
<ミフクラギの写真>
ミフクラギは、亜熱帯から熱帯地域に生育するキョウチクトウ科の常緑亜高木であり、有毒の植物なんです。
ミフクラギが保有する毒成分にケルベリンというものがあります。
未熟果等の傷などに触れた手で目をこすると腫れてしまうため、触れてしまった場合には必ずしっかりと手を洗いましょう。
ソテツ
<ソテツの写真>
ソテツはご存知の方が多いと思いますが、裸子植物の常緑林で自生する植物であり、発がん性のあるアゾキシメタンであるサイカシンを種子に含む植物です。
サイカシンを摂取してしまうと体内でホルムアルデヒドに変化して急性中毒症状を起こすことがありますので、とても危険な植物となっています。
クワズイモ
<クワズイモの写真>
クワズイモは、サトイモ科クワズイモ属の常緑性多年草です。
大きな傘のような葉が特徴で人が入れるほど大きくなることもあります。
「食わず芋」という言葉が語源になっており、食べると人体に有害な影響を与えるためにそう呼ばれています。
サトイモ科のため、サトイモに酷似していますが決して口にしてはいけません!
クワズイモが有する毒素は、シュウ酸カルシウムというもので皮膚の粘膜に刺激を与えます。
国内でも食中毒がしばしば起きています。
一方で中国やベトナムなどでは腹痛やヘルニア、蛇毒、風邪薬として利用されることもあるそうです。
リュウキュウガキ
<リュウキュウガキの写真>
リュウキュウガキは、実や幹、花などにナフトキノンという毒素を保有しています。
小さな柿にも見えるので、間違えて食べられる方も多々いるようです。
見た目に騙されないように注意しましょう。
チョウセンアサガオ
<チョウセンアサガオの写真>
チョウセンアサガオにはスコポラミンというアルカロイドが含まれています。
これはとても危険な毒素であり、呼吸困難などの症状を引き起こすことがあります。
まと、ふらつきや意識障害を引き起こすことで知られているため、決して口にしてはいけません。
華岡青州が麻酔として使用していたという植物でありますが、とても危険な植物なのでできる限り触れないように注意しましょう。
イヌマキ
<イヌマキの写真>
イヌマキとは、シロアリに強いことから沖縄の伝統建築の赤瓦屋敷の深い軒を支える柱として使われている貴重な植物です。
写真にある通り、青紫の方が果実、赤い部分が果托です。
実の部分に毒があると言われていますが、定かではないようなので取り扱いには注意しましょう。
トウゴマ
<トウゴマの写真>
トウゴマとは、ヒマシ油の原料となる植物です。
その種子は光沢があり斑が入って、きれいな色合いをしています。
実はこの美しい種子にリシンという毒性のタンパク質があるんです。
リシンとはとても毒性の強い化学物質であり、直接体内に入ると死に至ることもあります。
イギリスでは、傘の先に仕込んだリシンを使い暗殺事件が起きたこともあるんです。
国内でもオウム真理教の事件後は、リシンもサリン規制法で制限されることになりました。
沖縄県内の畑にしばしば生えていることがあるため、決して口にしないようにしましょう。
さいごに
石垣島の危険植物についてご紹介しました。
いかがだったでしょうか。
しびれが生じるものから呼吸困難になるもの、死に至るものまでありました。
十分に下調べをした上で観光に来られると安心安全な旅行を楽しむことができるでしょう。
危険な植物も存在するということを頭に入れて、安全な観光を心がけましょう。
最後まで読んでいただきありがとうございました。