現地コラム
COLUMN
石垣島ってどんなところ?
Table of Contents
石垣島の自然
八重山諸島について
そもそも、石垣島は「八重山諸島」と呼ばれる島嶼群に属する離島です。
八重山諸島の有人島には、石垣島・竹富島・小浜島・黒島・新城島・西表島・鳩間島・由布島・波照間島・与那国島などの島々が含まれます。
このうち石垣島を石垣市が、
竹富島・小浜島・黒島・新城島・西表島・鳩間島・由布島・波照間島を竹富町が、
与那国島を与那国町が管轄しています。
ですから石垣島は最西端・最南端の市ということになります。
石垣島には空港や港が整備されており、八重山観光の要所。八重山の玄関口ともいわれます。
ちなみにこの八重山諸島と宮古諸島(宮古島・伊良部島・下地島・来間島・池間島・大神島・水納島・多良間島)を合わせて先島諸島と呼びます。
石垣島は距離にして東京から2,000km。沖縄本島よりもむしろ台湾の方が近いという驚きの場所に位置しています。
石垣島の地理
石垣島は八重山諸島の中で西表島に次いで2番目に大きな島です。すなわち沖縄県で3番目に大きな島ともいえます(沖縄県最大は沖縄本島)。
そんな石垣島は主に南部、中部、西部、北部、北東部にエリア分けすることができます。
開発進む南部
石垣島は八重山諸島の中で最も開発が進んでいる島です。開発が進んでいるのは主に石垣島南部で、市街地と呼ばれています。
石垣島の人口は約5万人ほど。その多くがこの市街地エリアに住んでいます。
ですが南部の中でも東側(宮良・白保)のエリアにはマングローブ林やサンゴ礁などの豊かな自然も残っています。
平野が広がる中部
石垣島の中部は平野部となっています。一面に広がるサトウキビが風に揺れる光景は圧巻です。
平野部ということもあり、水平線上に広がる土地は山に向かってどこまでも続いていくように見えます。
民家もほとんどなく、たまに牛さんが見える程度。果てしない自然に感動を覚えること間違いなしです。
名所の多い西部
西部は川平湾で有名な川平集落、荒々しい自然を楽しめる崎枝半島によって構成されています。
西側に広がる名蔵湾や、ラムサール条約に加盟している湿地「名蔵アンパル」なども有名です。
山岳地帯の北部
北部は山岳部となっており、緑に満たされたフィールドが広がっています。
そんな自然豊かな北部山岳部方面には、マングローブやサンゴ礁と貴重な生態系が息づいています。
沖縄県最高峰の於茂登岳(おもとだけ)は526mと小ぶりですが実は沖縄県最高峰。
「しま山100選」にも選出された野底岳や国立公園に指定されている吹通川のマングローブ群落もこのエリアにあります。
手つかずの北東部
北東部は平久保半島のことを指します。細長く独特な地形をしています。
平久保半島エリアは琉球王朝時代から放牧場として使用されてきました。サンゴ礁が美しく、人の手があまり加わっていない自然状態の環境が残っています。
平久保半島の先端は石垣島最北端スポットとなっており、石垣島のドライブコースのゴール地点です。
雄大に広がる海は圧巻そのものです。
石垣島の文化財
石垣島ではは独特な風土や環境が生んだ文化財が現在も多数保存されています。
石垣島の重要文化財
旧宮良殿内や権現堂、旧和宇慶家墓などが国の重要文化財として指定されています。
石垣島の史跡
川平貝塚やフルスト原遺跡などが国の史跡として指定を受けています。
また冨崎観音堂は石垣市の史跡に指定されています。
石垣島の名勝
芸術・鑑賞上価値が高く、国や地方公共団体から指定を受けている土地を名勝といいます。
川平湾や御茂登岳、石垣氏庭園などがそれにあたります。
石垣島の天然記念物
天然記念物とは、自然物において特に重要であり、文部科学大臣や教育委員会が保護を目的に指定しているものを指します。
石垣島では平久保のヤエヤマシタンや米原のヤエヤマヤシ群落、宮良川のヒルギ林等があります。
宮良川で行われるジャングルクルーズは石垣島の新定番となりつつあるアクティビティです。ぜひトライしてみてください。
石垣島の国立公園
国立公園は日本の代表的な風景を保護するために環境大臣が指定する自然公園の一つです。
石垣島の自然公園に指定されている各スポットは「西表石垣国立公園」の一部という扱いとなっています。
石垣島の産業
石垣島はその豊かな自然をを活かした畜産業、水産業、農業、観光業が盛んです。
石垣島の畜産業
石垣島では畜産業の中でもとりわけ肉牛の生産が盛んです、石垣島は温暖で空気が良く、しっかりとした牧草が青々と育ちます。
家畜たちにとってもストレスフリーな環境だといえるでしょう。
石垣島の肉牛はとても高品質かつ希少価値が高いため、ほとんど市場に出回ることがありません。
そのため石垣島では高品質な肉牛を取り扱っている焼肉店が多く、ハイレベルな焼肉激戦区となっています。
石垣島の水産業
石垣島の四方を囲む海はとても綺麗で環境状態が良く、様々な魚たちが生息しています。
そんな魚を求めて漁に出るのが海人(うみんちゅ)と呼ばれる漁師の方々なのです。
また養殖も盛んであり、魚の他にも貝、海藻、養殖で年間約1,880万トンが水揚げされています(平成24年)。
石垣島の農業
石垣島は農業も同様に盛んです。
まず石垣島の特産品といえばパイナップルやマンゴーなどのトロピカルフルーツ。石垣島の太陽をたっぷりと浴び、非常に甘く美味です。
特に「ピーチパイン」と呼ばれるパイナップルの品種は糖度が高く絶品。夏しか手に入らない貴重なパイナップルです。
また沖縄はサトウキビの一大産地であり、石垣島でも多く生産されています。
サトウキビは夏のイメージが強いかもしれませんが、収穫期は12月中旬~4月頃。冬になるとススキのような白い花穂を出し、成長をやめ、糖度が高くなります。
収穫されたサトウキビは沖縄名物の黒糖やジュースの原料として利用されます。
またこの他にもタバコ葉や米などが石垣島で生産されています。
石垣島の観光業
四方を海に囲まれた環境のに加えマングローブ林や山岳地帯と、多様な自然を有する石垣島。
そのため、マリンアクティビティをはじめトレッキングや川遊び、パラグライダーなどさまざまなネイチャーアクティビティが盛んに行われています。
また文化財も豊富なため、景勝地と文化財を巡るバスツアーなども開催されています。
ガラス工芸や陶芸体験、ミンサー織体験など離島ならではの文化体験プログラムなども充実しています。
石垣島のシーズン
さまざまな魅力ある石垣島。では、いつがベストシーズンなのでしょうか?
月ごとの特徴は下記の通りです。
石垣島の1〜2月
北風が強く吹きこみます。石垣島の冬です。ただし、冬とはいえ気温は15度前後程度。意外かもしれませんが海中の透明度は非常に高いです。2月は学生さんが多い印象です。
石垣島の3〜4月
北風が弱まり、温かさを取り戻すシーズン。晴れの日であれば半袖で過ごせる気候です。
3月は多くの学生さんが卒業旅行で石垣島を訪れられます。
石垣島の5〜6月
5月で内地の夏程度には暑くなります。
6月といえば梅雨シーズンですが、石垣島の梅雨は内地の梅雨と違い、一気に降って一気に止むスコール型の雨が降ります。
また全く雨の降らない空梅雨になることも(2018年はこの時期ほとんど雨が降りませんでした)。
気温は30度弱にもなるため、早くも蒸し暑さを感じるでしょう。
石垣島の7〜9月
夏本番。気温は30度前後の日々が続きますが、強烈な日差しが体感温度を上げます。サングラスや日焼け止め等、紫外線対策が必須です。
島が最もにぎわうのがこのシーズン。マリンアクティビティの参加率も一番高くなります。
パイナップルやマンゴーがおいしくなるシーズンでもあります。
石垣島の10〜12月
10/11月は、真夏のギラつきは収まりますがまだまだ温暖な時期が続きます。Tシャツでも過ごせますよ!
12月になると本格的に北風が強くなり、気温も20度前後に落ち着いてきます。
ただ、ごく稀にですが、12月でも28度近くまで気温が上がる日も。
修学旅行生をよく見かけるシーズンでもあります。
おススメは6月・10月!?
一年を通して、6月下旬もしくは10月あたりが気候も比較的安定して過ごしやすい印象ではあります。
またこの時期は大型連休から外れていますので、旅費を抑えることができるという点でもおススメのシーズンではないでしょうか。
もちろん「石垣島の真夏の太陽を浴びたい!」「石垣島の夏を満喫したい!」という方は7~9月がベストシーズンといえるでしょう。
さいごに
いかがでしたでしょうか?せっかく旅行で訪れるのであれば事前のリサーチは不可欠ですね。
季節感などを押さえておけば、過ごしやすさや旅費などさまざまな観点に合わせて旅程を組むことができます。
また、畜産や水産などの産業や文化についてもリサーチしておくことで旅中で押さえるべき目玉スポットを外さず、石垣島旅行を充実したものにできます。
あなたの最高の旅にお役立てればと思います!
最後までお読みいただきありがとうございました。