現地コラム
COLUMN
シュノーケリングの注意点 ~サンゴ礁の海を楽しもう~
シュノーケリングとは、海に生息する魚やその他生物を観察できる人気のマリンアクティビティです。
ダイビングではライセンスの取得が必要であったり、重いタンクや機材を持ちながらの場合があります。
一方、シュノーケリングであれば誰でも簡単に気軽に楽しむことができるでしょう。
しかし、手軽に楽しむことができるシュノーケリングにも注意すべき点がいくつかあります。
正しい知識と正しい道具の使い方をマスターしてシュノーケリングにチャレンジしましょう。
せっかくならビーチで遊ぶだけではなく、綺麗な海に入り、美しい水中の世界を目に焼き付けましょう!
ではシュノーケリングを楽しむための注意点について確認しましょう。
Table of Contents
シュノーケリングを始めるには何が必要?
シュノーケリングを始めるにはマスク、フィン、シュノーケルの3点セットが必要になります。
安心安全なシュノーケリングを楽しむためには、ライフジャケットかウェットスーツも必要になるでしょう。
マスクは中に水が入ってこないように顔にピッタリのサイズを選びましょう。
もしもマスクに水が入ってきた場合にはマスククリアをして水を排出します。
マスククリアのやり方は、両手でマスクをしっかり押さえて、鼻からゆっくりと息を吐き出します。
するとマスク内の水は下から抜けていきます。
自宅の浴槽などで練習しておくと海でもスムーズにできるでしょう。
フィンは水中を移動する推進力を得るのに必要な道具です。
足の付け根から大きくキックするとよく進みます。
呼吸器であるシュノーケルはマウスピースを口でくわえて、ゆっくりと呼吸することを心掛けます。
もし水が入ってきたとしても慌てて肺まで吸い込まないように気を付けましょう。
短く強く息を吐いてパイプの中の水を追い出すシュノーケルクリアの練習をしておくと安心です。
海で泳ぐのは想像しているよりも体力を使うものです。
スタミナを温存しながら浮力を確保するためにライフジャケットかウェットスーツを着用しましょう。
ウェットスーツは浮力を確保するだけではなく、とがった岩などで体が傷つくのを防いだり、強い日差しによる日焼けから肌を守ってくれます。
これらの道具は自分で揃えても比較的安く済みますが、ショップでレンタルできるので自分に合ったサイズのものを用意してもらいましょう。
安全に海を楽しむためには必ず2人以上でシュノーケリングを楽しみましょう。
1人では何かトラブルがあったときに助けを呼ぶことができません。
もしもトラブルに遭遇した際には、速やかに海上保安庁(118番)に救助要請をして下さい。
波が高い時や体調の悪い時には無理して海に入らないようにしましょう。
海に入る前日に飲み過ぎてしまった場合にも注意が必要です。
初心者の方は浅い所で泳ぐようにしましょう。
シュノーケリングをしているとつい夢中になって浅瀬から離れてしまうことがあります。
溺れたり、沖に流されるといった水難事故を防ぐためにも、必ず足の着く浅瀬で楽しみましょう。
初めて泳ぐ場所ではどんな地形なのか、潮の満ち引きは何時か、どんな生き物が生息しているのかを事前に調べておくことも大切です。
ツアーに参加すればガイドの方にいろいろと教えてもらうことができるので安心です。
引き潮の時には、サンゴ礁の切れ目から沖に向けて強い流れが起こることがあります。
これがリーフカレント(離岸流)という現象です。
遊泳中に流されていることに気づいたら、まず慌てずに岸と平行に泳いでリーフカレントから脱出します。
流れに逆らって泳ぐと体力を奪われるばかりでパニックを起こす危険があります。
リーフカレントが起こりやすい場所には看板やポスターがあるので必ずチェックするようにしましょう。
また、ケガをしないために、むやみに生き物に触らないことも大切です。
とがったサンゴや岩場で体を傷つけたり、うっかりイソギンチャクなどに刺されないようにも注意しましょう。
海の危険生物
沖縄の海にはカラフルな魚やサンゴなどと興味をひく生き物たちがたくさん生息していますが、中には猛毒を持った生き物もいます。
海に入る前に危険な生き物について知っておくことも大切です。
最も被害が多く報告されている生物はクラゲです。
体が透明で長い触手のハブクラゲに刺されると、ビリビリとした痛みが走り、みみず腫れになる場合もあります。
もしも刺されてしまったら、タオルなどで触手を取り除いてからお酢をかけるのが効果的です。
青いビニールのような姿をしたカツオノエボシというクラゲはビーチに打ち上げられていることがあります。
クラゲには決して触らないようにしましょう。
クラゲは死んでいても触手には毒が残っています。
クラゲ以外にも危険な生物は多く存在します。
水中で魚を見つけるとついつい触ろうとしてしまいますが、ミノカサゴやゴンズイといった危険な魚も泳いでいます。
また、ウニやイソギンチャクに刺されないようにも注意しましょう。
ウェットスーツも貫くほどの針を持つウニもいます。
ウンバチイソギンチャクやサンゴを好んで食するオニヒトデも非常に強い毒を持ち、場合によっては強いアレルギー症状を起こす場合もあります。
砂浜にはイモガイの仲間であるアンボイナガイがいるかもしれません。
この貝の毒は神経毒なので呼吸困難を起こすことがあります。
ここで挙げた以外にもサメやウミヘビなどの危険な生き物がいますが、これらの生き物は自ら攻撃してくるということはまずありません。
むやみに生き物や岩に触らないよう心掛けましょう。
おすすめのシュノーケリングスポット
石垣島には美しいサンゴ礁を堪能できるシュノーケリングスポットが数多くあります。
中でも最も人気が高い場所が川平湾です。
ここは「ミシュラン・グリーンガイド・ジャポン」で沖縄で唯一三ツ星を獲った景勝地で、抜群の透明度と時間帯で変わる美しい海の色が魅力です。
ここでは遊泳禁止となっていますがシュノーケリングツアーに参加すれば、ボートで魚の多いポイントやマンタが現れるポイントに案内してもらえます。
北半球最大の青サンゴ群落を見るなら白保がおすすめです。
多くの種類のサンゴを観察することができ、ダイバーにとても人気の場所となっています。
米原ビーチや底地ビーチは海水浴場としても賑わっていますが、きれいな魚も多く見ることができます。
ホテル併設のフサキビーチや真栄里ビーチはクラゲ侵入防止ネットが張ってあり、お子様連れの方には非常におすすめのスポットです。
初めてのシュノーケリングや、初めての場所で行う場合はツアーへの参加をお勧めします。
機材がレンタルできて身軽に楽しめること、ガイドがついているので安心安全のシュノーケリングを楽しめること、地形や海の生物について教えてもらえるなどの利点があります。
シュノーケリングで最高に美しい石垣島の海を堪能してください!