現地コラム
COLUMN
石垣島サガリバナツアー
みなさんこんにちは!
みなさんは「サガリバナ」という花をご存知でしょうか?
サガリバナとは沖縄や東南アジアなどの亜熱帯気候に生育する花の一種です。
「一夜花」とも呼ばれており、一夜にして咲き、一夜にして散りゆくことで知られています。
咲き乱れて、散りゆく光景は圧巻の一言です!
サガリバナが咲くシーズンは限られているため、サガリバナを見たい方はピンポイントでその時期を狙っていくのが良いでしょう!
本記事では、そんな期間限定の儚い美しさが特徴のサガリバナのツアーについてご紹介致します!
目录
サガリバナとは
「サガリバナ」とは、沖縄や東南アジア一帯に生息するサガリバナ科サガリバナ属の常緑高木です。
名前に「花」という言葉がついていますが樹木の一種なんです。
一年中緑色の葉が付き、木の高さは3m~10m程になるので、サガリバナを見つけるのはとても簡単です。
サガリバナは和名で「沢藤」や「舞香花」とも呼ばれています。
また、方言ではクダリバナ、キーフジ、ジルガキなどと呼ばれることもあります。
サガリバナは、漢字に直すと「下がり花」となります。
垂れ下がったツタのような細長い枝の長さはおよそ30cm程度で、長いもので60cmにもなります
下の写真ご覧ください。
〈サガリバナの写真〉
名前の通り、花が垂れ下がっていますね!
そのツタからは10個〜20個ほどの長く垂れた花が連なって横向きに咲きます。
4枚の花弁があり、その上部に胞子のような白い細長い雄しべが無数に並びます。
花の色は、白や淡いピンク、濃いピンク色があります。
樹木ごとに花の色が決まっています。
サガリバナの自生地は、バックマングローブと呼ばれる場所です。
バックマングローブとは、川沿いのマングローブと山の狭間にある真水の低湿地のエリアのことです。
石垣島には宮良川が流れており、川の上流は山になっており、バックマングローブになっています。
自生地帯では主に白色の花が多いですが、淡いピンク、濃いピンク色の花も存在しており、とても美しいグラディエーションを見ることができます。
連なって咲いているサガリバナはとても綺麗で「豪華絢爛」という言葉がとても似合います。
またバニラのような強い甘い香りが特徴です。
花が咲く夜中は、遠くまで甘い香りが漂ってきます。
この香りから、近くにサガリバナが咲いているということが分かるでしょう。
この香りには人以外にも、虫たちも引き寄せられて集まってきます。
この虫たちが花の中を歩き回り、体中に花粉を付着させて受粉の手助けをするのです。
サガリバナは夜の花です。
夜の20時頃から開花が始まり、夜中に満開となります。
そして、日の昇る明け方の5時頃には、落花してその姿を隠してしまうのです。
一晩限りで散ってしまう儚い花なので、「一夜花」や「幻の花」とも呼ばれています。
サガリバナのシーズン
サガリバナは、夏の季節の花です。
沖縄地方では梅雨明けする6月中旬から10月頃までが開花時期となり、特に6月下旬から8月が最盛期となります。
満月の夜には月の光と相まって幻想的な雰囲気を醸し出し、とても美しい装いを見せてくれます。
サガリバナは夜の20時頃から開花し始めます。
徐々に開花し、日付を超える頃の夜中には満開となります。
開花した日の明け方5時頃から散り始め、日が昇る頃にはほとんど散ってしまいます。
時間の都合上、見れない方もいらっしゃるかもしれません。
その時は川辺を歩いてみてください。
落花したサガリバナが優雅に川に浮いて流れる姿もまた幻想的です。
石垣島のサガリバナ
石垣島では北部の平久保崎エリアで、大規模なサガリバナを鑑賞することができます!
〈平久保エリアのサガリバナの写真〉
サガリバナは湿地帯などの水気がある場所に自生する傾向があり、マングローブ林の足元で頻繁に咲くことが知られています。
平久保崎サガリバナ保存会の方が鑑賞のために、足元を照らすガイドライトを設置されていますので、夜間でも安心してサガリバナを見に行くことができます。
平久保崎地区までは、市街地から車で約1時間ほどで行けるでしょう。
初夏の時期だと観光客の数も増えるので、普段に比べると交通量が多いかもしれません。
夜間走行になると思われますので、車で向かわれる方は十分に気を付けて鑑賞に向かってください。
この花を観賞するために北部に宿泊するのもいいかもしれません。
石垣島のおすすめサガリバナツアー
一夜花『サガリバナ』観賞ツアー
石垣島の夏の風物詩の幻の花サガリバナを見られるツアーがあります。
石垣島を訪れるリピーターの方に最も人気のあるのがこちらのツアーです。
そのため夏の時期に石垣島を訪れる方にはぜひ体験してほしいツアーになっています。
ガイドさんが現地まで車で連れて行ってくれますし、安心安全のツアーを体験できるでしょう。
マングローブ林の近くから歩いてサガリバナを観賞するツアーになっています。
歩くのが好きな方や、トレッキングが趣味の方にはうってつけかもしれません。
また近くまで車で移動するので、お子様がいらっしゃるご家族の方でも気軽に参加できます。
サガリバナが咲き乱れる一帯は甘い香りに包まれています。
まるで南国の楽園のようで、幻想的な世界が広がっています。
サガリバナの花言葉は『幸運が訪れる』です。
夏の時期に一晩しか咲かないサガリバナと出会えるのは、それ自体が幸運なことではないでしょうか。
そんなロマンチックな花を恋人やご家族と鑑賞すれば、きっと最高の思い出になるでしょう。
マングローブクルーズ&サガリバナカヌーツアー
サガリバナを、カヌーに乗って見に行くのはいかがでしょう。
見ごろは初夏頃でありシーズンは約1か月と短いのですが、とても人気の高いプランです。
お子様も参加できるので、ご家族で鑑賞を楽しむことができます。
夜明け前に出発するので、うす暗いマングローブをカヌーで進むことになります。
マングローブに住む鳥たちや動物たちの鳴き声が神秘的に聞こえ、カヌーの水面をたたく音だけが周囲に響きます。
マングローブの森を抜けると、花の甘い香りが到着したことを知らせてくれます。
サガリバナがぽつりぽつりと姿を現します。
運がよければ、水面全体にサガリ花を見ることができるでしょう。
夜が進み、サガリバナが落花しだすと、サガリバナのフラワーシャワーを浴びながらカヌーを漕ぐことができます。
その後にはサガリバナで埋め尽くされている綺麗なマングローブ川を、サガリバナの花をかき分けながら進むこともできるでしょう。
川に花が咲いたような幻想的な光景は一生忘れることが出来ない最高の思い出となるでしょう。
是非カヌーで川を下りながらのサガリバナ鑑賞を楽しんでみてください。
さいごに
石垣島のサガリバナツアーついてご紹介いたしました。
いかがだったでしょうか。
日本では沖縄だけでしか見ることのできないサガリバナ。
白や淡いピンク、濃いピンク色、紅色などの花が川面一面に咲き乱れる光景はとても美しかったですね。
一人で見に行くのは怖いという方は、ツアーを利用して安心安全の探検に出かけましょう。
石垣島を訪れた際には是非ご覧になっていただきたい光景がそこには広がっています。
自然の生み出す神秘的な世界を味わうと、また翌年も見に行きたいと思うはずです。
ぜひ、石垣島に来られる際にはサガリバナの時期を狙って来てくださいね。
最後まで読んでいただきありがとうございました。